夢みさき
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜21:00(22:00まで)
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
展望風呂(男1・女1)
○客室数 35室
○公式HP http://yumemisaki.co.jp/spa/index.html
○混雑度 お風呂で会った人数 4人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇住所 千葉県南房総市千倉町瀬戸3137-1
〇電話番号 0470-44-2000
3.泉質
■源泉 千倉海岸温泉
■泉質 ナトリウム-塩化物冷鉱泉
■温度 20.7度 pH8.2
■成分総計 3114mg
4.千倉温泉について
千倉(ちくら)温泉は房総半島の南端に位置する温泉。
その歴史は意外にも古く、源頼朝の時代にまで遡ります。
1180年石橋山の戦いに破れた源頼朝が、現在の房総半島に落ち延びた際に発見した霊泉が千倉温泉とされています。
戦後に温泉開発が盛んになると、様々な源泉が掘削され、千倉海底温泉や千倉海岸温泉などの総称して千倉温泉と呼ばれるようになりました。温泉街はなく、現在は4件ほどのホテルや旅館が点在する小さな温泉地となっています。
5.外観・館内・お風呂
夢みさきは千倉温泉で最大規模のホテル。
夢みさきという今風の名前ですが、昔は「〇〇荘」という古風な名前の旅館でした。(正式な名称は館内に残っていたのですが、忘れました。)
料理が美味しいと地元の方からも評判のホテルです。
現在は「美味しい温泉夢みさき」ですが、確か昔は「スパラダイス 夢みさき」と名乗っていました。名前からもわかるとおり、料理には最近特に力を入れているよう。
なかなか儲かっているようで、建物も一個一個の個室にバルコニーやお風呂を備えるなど、遠目に見てもゴージャスに改装されていました。
写真左の黒い建物は「バクノス」という鉄板焼レストランを備えた、夢みさき最高ランクの別邸客室です。
駐車場はホテル前の他、裏側にも広い駐車場も備えます。
玄関前に駐車できない場合は、裏側へ回ると良いです。
後ろからホテルを見ると、最上階のあたりが独特の造りになっています。
玄関前にもヤシの木などの南国の植物。
こういうのは見ると、房総半島に来たなと実感します。
まるで造花のような見たことのない色彩の花。
紫陽花の一種でしょうか?
明るい雰囲気のロビー。夢みさきは宿泊すれば2万円はくだらない割と高級なホテル。日帰り入浴にもさぞかし厳しいのかと思っていましたが、12時からなんと夜の21時まで受付してくれます。
電話で日帰り入浴の可否を確認しましたが、好対応でした。
フロントの前にあるショーケースには、陶器やかばんなどちょっと高級なグッズが売られています。
入浴料は1000円です。
お風呂は最上階にある展望風呂と一階の庭園風呂があります。
メインはもちろん最上階の展望風呂なわけですが、この日は改修中のため、残念ながら入浴不可でした。
結構なショックでしたが、気を取り直して庭園風呂へ。
庭園風呂は売店の横を通り、一階の奥にあります。
売店には普通のお土産の他、なぜか生野菜やドレッシングなども取り揃えていました。
これは夕食に別料金で追加できるアワビやウニ達。
奥がお風呂です。手前にはロッカーあり。
庭園風呂は「夢咲岬」と「華咲岬」という2つのお風呂があります。
時間によって男女入れ替え制ですが、日帰り入浴時間帯は「夢咲岬」が男湯。「華咲岬」が女湯になります。
今回は宿泊したため、翌朝に入った「華咲岬」をレポートします。
(夢咲岬は混雑していたため、撮影できませんでした)
真っ白で清潔感ある脱衣所。
洗面台などなど。
こちらが大浴場。もうひとつの夢咲岬のお風呂とは雰囲気がガラリと変わります。夢咲岬の方は、和風の内湯と露天風呂でしたが、こちらは完全なる洋風なお風呂。あまりの違いっぷりにびっくり。
大浴場にも南国チックな植物がディスプレイされています。
和風な大浴場や露天風呂は全国どこにでもありますが、南国風なお風呂は早々はありません。こちらのお風呂のほうが、房総らしく特徴があっておもしろいです。
ホテルらしい立派な洗い場。
こちらが露天風呂。内湯にもまして更に南国感が加算されています。
庭園の植物はどう見ても日本じゃありません。
露天風呂は六角形のジャクジー風呂。サイズは小さめで、三人分くらいです。もう一方の夢咲岬の露天風呂は、景色は普通でしたが、通常の露天風呂の他に、陶器のお風呂が2つあり、広さではそちらに軍配があがります。
泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉。海沿いの温泉らしく食塩泉です。
頼朝が発見したとされる千倉温泉の正統は硫黄泉ですが、こちらは正確には千倉海岸温泉という源泉。
冷鉱泉なので源泉は20度と低め。加温しています。
循環ろ過もありのため、無味無臭で温泉感はそこまで感じませんが、
成分総計的には3000mgを超える濃いめの温泉。
それよりもやはりこの景色がすごい。
よくここまで南国の植物を植えたものです。
バックの青空も相まって異国に来た気分にさせてくれます。
ちなみに今回入れなかった展望露天風呂はこんな感じ。
太平洋一望の素晴らしい露天風呂。
以前訪れた際の写真ですが、どのように改装されるのか楽しみ。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは3114mg。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。
源泉温度が25℃以下のため、冷鉱泉とつきます。