マウント磐梯
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:30〜16:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 64室
○タオル 200円(ロゴあり)
〇公式HP https://mount-bandai.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 3人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0242-64-3911
4.横向温泉について
横向温泉は福島県猪苗代町にある温泉。国道115号土湯トンネルの旧道沿いにある温泉です。温泉の歴史は今から1000年ほど前に、源義家が奥州征伐の折、目を射られた白蛇が湯で癒やしているところを見つけたとの伝説が残ります。
すぐ近くには新野地温泉などを擁する土湯温泉郷がありますが、行政区が違うためか、あまり一緒にされることはありません。
5.外観・館内・お風呂
マウント磐梯は、横向温泉では一番標高の高い場所にあるホテル。
横向温泉は上の湯、中の湯、下の湯と3件の旅館がありましたが、
マウント磐梯は「上の湯」にあたります。
ちなみに中の湯は湯治旅館として、マウント磐梯の関係者が経営していたようですが、ホテルの方に聞いてみたところ、昨年末頃から休業し、再開の見込みはないそうです。
12年前に訪れた際の中の湯旅館のお風呂。ぬる湯が極上の温泉でした。もう入れないのは残念でなりません。
ちなみに下の湯は現在、「滝川屋」という旅館になっています。
滝川屋は一日2組限定の旅館で、鄙びた外観ながら、1泊2食で2万3000円もとる異端児の旅館。
マウント磐梯に戻ります。ホテル前の道路は磐梯吾妻スカイラインへ直結しているため、週末ともなれば、多くのバイクや車が行き交う賑やかな道路です。
というわけで、磐梯吾妻スカイラインからの帰りのお客を取り込むべく、日帰り入浴ができることを激しくアピール。
とても商売上手です。
日帰り入浴できるか事前に電話したところ、電話対応も好対応で、「お待ちしております」とのこと。はりきって館内へ。
ロビーはなんの昔ながらの昭和のホテルのロビーといった感じです。入浴料は700円。
タオルがちょっと凝っています。ホテルのロゴとはではなく、
「人生は前向き 温泉は横向」とビシっと書いてありました。
国道からの分岐点にも同じ内容の看板が。
お湯には相当な気合が入っています。
ロビーから少し奥に入ったところに、下駄箱ゾーンがあります。
ここで、スリッパに履き替えます。
温泉はエレベーターor階段で地下一階です。
お風呂入り口。お風呂は会津八湯という名前で、浴槽がいっぱいありそうな予感。
脱衣所。浴室は2013年にリニューアルしたそうで、まだ新しい感じがします。
結構広いです。
かなり古そうな温泉分析表。所々に旧字体が使われていて、読む気になりませんでした。数字を漢字で書かれただけで、難しく見えるのは私だけ?
さて浴室に入ります。もやもやとして写りはよくありませんが、大浴場はかなり広いです。浴室に入った瞬間に、タイヤのようなゴム臭が充満しているのを感じます。
石油のようなアブラ臭とはまた違う独特な香り。
まずはかけ湯から。壺の色付き具合からして、これも温泉だと思います。
浴室はL字型になっています。最初に現れるのは丸型の湯船。
タイヤ臭の湯気はなかなか強烈。どう撮っても曇ってしまいます。
この湯船はちょっとぬるめで気持ちの良い温度でした。
このぬるさは、かつての中の湯旅館を彷彿とさせる温度。
横向温泉は源泉温度が44度。何もしなくても、放っておけば適温になる優秀な源泉です。鉄分が含まれているため、タイヤ臭のほか、しっかりとした鉄の金気臭を感じます。
円形浴槽の横には寝湯が三人分。
大きい浴槽は川沿いに面していて、景色が良いです。
温度はさきほどの丸型湯船とは打って変わり、明らかにこちらのほうが熱いです。
湯口から勢いよく温泉が流れ出します。
お湯はわずかに薄灰色の濁りがあります。
臭いも強く、濁りもあるお湯ですが、意外なことに泉質は単純温泉。
ちょっと信じられません。
カラン。
続いて露天風呂へ。内湯からこのような木道を進みます。
真横は川で、ザーという川の渓流音が聞こえます。
こちらが露天風呂!
木製の円形湯船に薄灰色のお湯が満たされています。
マウント磐梯という、いかにもホテルらしい名前から、大してお風呂もお湯も期待していませんでしたが、特徴的なお湯に素晴らしい露天風呂。いい意味で期待を裏切られました。
露天風呂だとより一層、お湯の色が引き立ちます。
渓流音と川から入ってくる風を感じながら、至福の湯浴み。
変な形の湯上がり用の椅子。
露天風呂の方は、ゴム臭よりも鉄の臭いを強く感じました。
温度は大浴場と円形風呂の中間くらい。ぬるくはありません。
これだけ鉄の臭いを感じるのですが、泉質的には鉄分の量は含鉄泉と言うにはほど遠い量。
休憩所には含鉄単純炭酸泉とありましたが、これは正確ではありません。二酸化炭素(炭酸)も、炭酸泉と言えるほどではないのですが、素晴らしい温泉であることは間違いありません。
成分量の割には、濃い目に感じる良質な温泉です。
まだまだあります 土湯温泉郷
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6.温泉分析書の説明