扇や
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 14:00〜17:00(平日のみ)
○日帰り入浴料金 800円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 20室
○タオル 250円(ロゴあり)
〇公式HP http://www.oogi-ya.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0243-24-2001
3.泉質
■源泉 元湯1の2、1の3、2の2、3の2、3の3号源泉
■泉質 単純酸性泉
■温度 54.5度
■成分総計 745mg pH2.4
4.岳温泉について
その歴史は古く、室町時代の1496年に狩人によって発見されたと言われています。岳温泉は度重なる災難に遭っては何度も復興してきた
温泉。
もともとは安達太良山頂に近い現在のくろがね温泉小屋付近にあり、陽日(ゆい)温泉と称して江戸時代には大いに賑わいますが、1825年に大規模な土砂崩れにより多数の死傷者を出して全滅。
その後、現在の岳温泉より少し北側まで引湯し、十文字岳温泉として再興しますが、これも戊辰戦争により焼失。その後は現在よりも南の位置に深堀温泉として小規模に再興しますが、1903年大火により全焼します。ようやく1906年に現在の位置に岳温泉が再興されました。
現在は11件の旅館があり、ほんどの旅館で日帰り入浴可能。
5.外観・館内・お風呂
扇やは岳温泉のメインストリートであるヒマラヤ大通沿いにある中規模の旅館。両隣には松渓苑と泉屋という旅館がありましたが、どちらも潰れています。
日帰り入浴は平日のみ受付で、なかなか伺う機会がなかったのですが、休みをとり、満を持しての来館。
ちなみに岳温泉では陽日の郷あづま館も平日のみ受付。
扇やの横にある駐車場に車を停めると、すかかず作務衣を着た爽やかなスタッフのお兄さんが寄ってきます。日帰り入浴をお願いすると、車を通りの反対側に停めるように案内されます。
反対側はこんな感じ。宿というか岳温泉の公共駐車場といった感じのスペース。岳温泉ニコニコ広場という名前のようです。
ちなみに岳温泉は1980年代に「ニコニコ共和国」という名前で独立宣言をし、独自通貨も発行ていましたが、そこから来ている名前でしょう。
ヒマラヤ大通は一方通行でUターンがちょっと面倒くさいので、初めからこの駐車場に停めれば良かった。。
気を取り直して扇やへ。ぱっと見から普通の旅館かと思っていましたが、館内はお香の香りが漂い、調度品やしつらえも高級感があります。先程はさわやなお兄さんでしたが、受付は若い美人の方。
スタッフの教育も行き届いているようで、15時過ぎのチェックインで忙しい時間にも関わらず、日帰り入浴客にも丁寧に対応してくれます。入った瞬間からいい旅館だとわかりました。
入浴料は800円。
タオルは250円。しっかりとロゴあり。
休憩室スペースもなんかオシャレです。
これは岩谷堂箪笥か仙台箪笥。20万は下らないと見ました。
そんなに大きい旅館ではないため、浴室はロビーから直進するだけ。
浴室で入口。詩人高村光太郎と智恵子にちなみ、男湯は光太郎の湯、女湯は智恵子の湯という名前。
お風呂前にはレモン水のサービスもありました。
シンプルでキレイな脱衣所。
こちらが大浴場。内湯ですが、テラスのように窓が大きく取られているため、開放感は抜群。お風呂の深さは浅めでした。
泉質は単純酸性泉。硫黄泉は数多くあれど、酸性泉はちょっと珍しい泉質です。色は白濁とまでは行きませんが、うっすら青白い色をしています。面白いのは味で、程よい酸味と不思議なことにちょっと甘みのようなものも感じます。レモネードそっくりで、ごくごく飲めそうな美味しさ。主成分は明礬(硫酸アルミニウム)です。
お次は露天風呂へ。内湯から外へ出ると、風情のある一角に、落ち着いた雰囲気の庭園露天風呂があります。
3人入ればいっぱいくらいの、小ぢんまりサイズ。
温度が絶妙で最高の気持ち良さ。
檜の香りもする露天風呂です。
もちろん内湯も露天風呂も源泉かけ流しです。
いかにも硫黄が入ってそうなお湯ですが、岳温泉のお湯はほとんど硫黄分を含みません。ですが、浴槽の底には白い粉のようなもの沈殿しています。
この露天風呂、個人的にはめっちゃお気に入りです。
気持ち良すぎて出られなくなり、しばらく一人で堪能させていただきました。
すると、先程のお兄さんが湯温を測りに露天風呂へ。
お風呂は小さく、至近距離なので、ちょっと気まずい雰囲気。
帰るときも丁寧にスタッフの方にお見送りいただきました。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。
こちらは745mgのため、単純温泉です。
その他、特殊成分として水素イオンを1mg以上含むと酸性泉となりますが、こちらは4mgも含むため、酸性泉となります。
以上より、単純酸性泉となります。
7.岳温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト
日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。
日帰り入浴はほとんどの旅館で可能ですが、一部の施設を除き、受付時間は短め。平日のみ入浴可能な旅館もあるため要注意です。
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
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陽日の郷あづま館 |
12:00~17:30 平日のみ |
1000円 |
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光雲閣 | 11:00~14:30 | 750円 |
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鏡が池碧山亭 |
不可 | 不可 | |
扇や |
14:00~17:00 平日のみ |
800円 |
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空の庭リゾート | 10:30~14:00 | 600円 |
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花かんざし | 13:00~15:00 |
1000円 |
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旅籠ふじ乃 | 11:00~13:30 | 1100円 |
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マウントイン | 7:00~20:30 | 600円 |
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あだたらふれあいセンター | 13:00~16:00 | 500円 |
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ホテルパラダイスヒルズ | 6:00~23:00 | 600円 |
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岳の湯 | 10:00~19:00 | 400円 |
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