いろりの宿七里川温泉
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 8:00〜22:00
○日帰り入浴料金 1150円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
◯客室数 5室
○公式HP https://shichirigawa-onsen.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 10人以上
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 千葉県君津市笹黄和田畑921-1
〇電話番号 0439-39-3211
3.泉質
■源泉 七里川温泉
■泉質 2条鉱泉(総硫黄・メタケイ酸)
■温度 16.0度
■成分総計 625mg pH7.9
4.七里川温泉について
七里川温泉は房総半島のど真ん中にある温泉。
住所的には君津市にあたりますが、鴨川にも程近い山間にあります。宿は一件のみののどかな温泉です。
5.外観・館内・お風呂
七里川温泉の外観。山間の田園地帯にいきなり奇抜な柄の建物があらわれます。千葉県と言えども最寄りのインターから30分以上とアクセスは決して良いとは言えないため、空いているだろうと思っていましたが。車がびっしり。停められないくらいの人気です。
さっそくお邪魔します。この宿の正式名称は「いろりの宿七里川温泉」。玄関に入るといきなり囲炉裏!
いろりのおかけで、玄関に限らず、館内はどこも炭火の煙が充満しています。
夕方にもなれば、この囲炉裏を囲んで地元民?と思われる方々でごった返し、炭火の煙は最高潮に達しますので、煙が苦手な方は夕方以降はおすすめしません。
お気づきいただけましたか?玄関マットには無防備なにゃんこが堂々とくつろいでいました。
ちょっとかっぷくのよいキジトラ柄の猫。
この猫ちゃんは真ん丸の瞳で結構かわいい顔をしています。
サービス精神旺盛の猫で、お客の膝の上に自分から乗ってきます。
抱っこしても全く嫌がりません。
いつも一階の玄関や廊下にいるので、高確率で会えると思います。
ちなみに夜も玄関マットで寝ていたので、あそこがお気に入りなんだと思います。この宿には4匹の猫がいますが、こいつが一番人懐っこい感じ。
話をお風呂に戻します。入浴料は1150円と半端な数字。
安いとは言えませんが、お客さんはひっきりなしに訪れます。
この宿は宿泊よりも日帰り営業を重視しているようで、夜だけ囲炉裏を囲んで飲み会、ひと風呂浴びて帰る日帰り利用の方がほとんど。
カラオケまであり、夕食時は露天風呂まで大音量が響き渡ります。
なんか旅館というよりも、地元に愛されるスナックといった雰囲気。
日帰り入浴時間も8時〜22時までと破格の長さ。
この日は宿泊したのですが、宿泊してもゆっくり一人でお風呂に入れる時間などはなく、常に混んでいる印象です。
夜になると空いてるのかと思いきや、今度は付近のキャンプ場から来るお客さんでごった返します。
お風呂は2階。一階の奥へ進み、階段であがりますが。
ここにも猫ちゃん。今度は黒猫です。
この黒猫ちゃんは帰りに玄関の前で寝ていました。
廊下の途中と厨房の前に一応、ロッカーがあります。
結構混み合うので、貴重品はロッカーに入れたほうがよさそう。
廊下の途中には怪しげな?宗教施設のような大広間があったりとツッコミどころ満載。占いもやっているみたいです。
この大広間は猫ちゃん達のたまり場になっているようで、またもや別の猫が。今度は黒白の猫ちゃん。
この猫ちゃんも気持ち良さそうに廊下で寝ていました。
この他にもスマートな体型のキジトラ猫もいました。こいつだけはあまり人懐っこくなく、写真を撮らせてもらえず。
猫トラップにはまり、なかなかたどり着けませんでしたが、
ようやく2階お風呂の入口。千葉県の温泉で「源泉かけ流し湯」とは期待も上がります。
お風呂入口。2箇所あって男女入れ替え制ですが、どちらも内湯と露天風呂を備えます。どちらかというとこれから紹介するお風呂のほうが、露天風呂が大きく、メインのお風呂になると思います。
こちらが内湯。カランは4つのみです。
源泉温度が16度と低い鉱泉を沸かしています。
かなり熱めに加温されていて、長湯はできない温度。
ちなみにこの時女湯のもう一箇所のお風呂は、内湯が広く、露天風呂は少し小さめ。
続いて露天風呂へ。内湯からはつながっていません。
脱衣所から直接露天風呂へ向かいます。
露天風呂は高台にあり、このコンクリートの階段をあがっていきます。
高台ですが、露天風呂は宿の裏手にあるので、見えるのは宿のトタン屋根がメイン。。そこまで景色はよくありませんが、房総の丘陵地帯の景色が一望できます。
こちらが露天風呂!大きさも申し分ありません。
東屋がかかった立派な露天風呂。
浴槽は2つあり、奥の方がかなりぬるかったので、これがおそらく源泉かけ流しのお風呂。夏は気持ち良いと思いますが、それ以外は水風呂なので入るのは厳しいかもしれません。。
千葉県は温泉自体が少ないのですが、露天風呂となるとかなり数が限られます。
ましてこんなにちゃんとした広さの露天風呂は稀有な存在。
お客さんで混み合うのも納得です。
お湯は少し黄緑色がかった温泉。源泉温度が低く、成分濃度も高くないため、泉質名がつかない温泉ですが、総硫黄とメタケイ酸の項目で温泉の基準値を超えるお湯です。
千葉県で硫黄を含む温泉という点も貴重。黄緑色のお湯はおそらく硫黄によるものだと思われます。とは言っても硫黄の含有量は温泉基準値ギリギリなので、いわゆる卵臭のような臭いはほとんど感じません。手前の大きな方の露天風呂は少しぬるめの適温でした。
6.温泉分析書の説明
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が16度で冷たい鉱泉。溶存物質も625mgで1000mgに届かないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
温泉法上、総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素)が1mg以上で温泉に該当しますが、こちらは総硫黄を1.6mg含むます。また、メタケイ酸が50mg以上でも温泉に該当します。
これは、療養泉を定義している鉱泉分析指針と、温泉法の定義が異なるためで、後者の方が広い定義になっています。このように温泉法上の温泉には該当するものの、鉱泉分析指針の療養泉には該当しないため、泉質名がつかない温泉は2条鉱泉と呼ばれます。