大露天風呂の日記

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西山温泉 蓬莱館 ミカンの皮のような湯の花が出る?温泉に日帰り入浴

蓬莱館

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 
○日帰り入浴時間 10:00〜15:00

○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂    なし
○お風呂の数     内湯(男1・女1)  

○客室数     20室

○公式HP     

○混雑度       ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号


 
 〇住所  山梨県球磨郡早川町湯島73

〇電話番号   0556-48-2211

 

 

 

 

 

3.泉質

 

 

■源泉   西山温泉A源泉

■泉質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉

      (含塩化土類芒硝泉)

■温度         36.8度 pH9.2

■成分総計 1068mg

 

 

4.西山温泉について

 


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西山温泉は南アルプスに挟まれた山深い秘境早川町にある温泉。

温泉の歴史は古く、奈良時代の705年に藤原真人が狩猟の折に発見したと言われています。時の孝謙天皇もこの湯を霊夢に見て、西山温泉で療養した伝えられています。西山温泉と言えば隣の慶雲館が有名ですが、ほぼ開湯と同時に宿として営業し、世界で最も古い宿泊施設としてギネスブックに認定されました。つい最近までは石川の粟津温泉の旅館が世界最古と言われていましたが、いつの間にか僅差で覆ったようです。そんな慶雲館は、山深い地に似つかわしくないくらいの超高級旅館。もちろん日帰り入浴は不可。現在は慶雲館と蓬莱館の2件のみ旅館があります。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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蓬莱館は慶雲館の目の前にひっそりと佇む旅館。

お世辞にもキレイとは言えない建物で、かなりくたびれた印象を受けます。個人的には大好き。


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ちなみにこちらが慶雲館。宿泊費はどんなに安くても2万円は下らない高級旅館です。こんな山奥でこの値段にも関わらず、高級車がたくさん停まっていました。

実は蓬莱館と慶雲館は仲が悪く、源泉を巡り訴訟沙汰にもなったようです。慶雲館が掘り当てた新源泉で蓬莱館の湯量が減少したのだそう。慶雲館の一人勝ち感が否めない西山温泉。他にも旅館が何件かありましたが、圧倒的な慶雲館を前に廃業を余儀なくされました。


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昭和な感じの渋いロビー。入浴料は1000円です。 ご主人は気さくで今日のお湯の具合などいろいろと話してくれます。


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蓬莱館のお風呂は旧館側にあります。

ロビーから2階へ上がり、一度外へ出て旧館へ向かいます。


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この旧館はなんと明治2年に建築されたもの。山梨県でも有数の古い木造旅館です。山梨って意外と古い木造旅館がないのです。他は岩下温泉旅館くらいでしょうか。


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現在は宿泊には使用されておらず、2階以上は使われていないようでした。ちょっと怖い。。


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横から見るとこんな感じ。失礼ですが廃墟と見間違えそうな外観。

写真右の建物がロビーと客室。

真ん中に挟まれている建物が旧館です。お風呂は一番左の建物。


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こちらが旧館。昔は玄関だったと思いますが、床は所々柔らかく、抜けそうな感じです。お世辞にも綺麗には維持されていません。怖くて階段の上はのぞけませんでした。


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何よりも旧館は臭いがすごく、息を止めてダッシュしました。

古い旅館の臭ではなく、嗅いだことのないニオイでした。。例えるなら、腐敗臭のようなカビ臭のような。こればかりは何とかしてほしい。


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お風呂入口。スリッパの目印として、トランプが置いてありました。これは初めて。面白いアイデアです。


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こちらがお風呂。脱衣所は男女別になっていますが、お風呂は一つで混浴です。

内湯のみですが、全面ガラス張りで解放感抜群。旧館のキツイ臭いはお風呂にはなく、浴室や脱衣所は至ってきれいです。


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カランもしっかりあります。


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泉質は含塩化土類食塩泉。山梨はぬる湯の温泉が多いのですが、ここも源泉温度は36度で体温と同じくらい。永遠に入っていられるような最高に気持ちの良い温度です。

 

それにしても山梨は本当にぬる湯が多い。ぬる湯好きの県民性なのかもしれません。

 

お湯はほぼ無味無臭に近く、しょっぱさなどは感じません。

素晴らしいお湯を一時間近く堪能させてもらいました。


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この温泉は奇妙奇天烈な湯の花が出ることで、温泉マニアの中では有名。まるでみかんの皮のようなオレンジ色の湯の花が出るのです。

ところが、この湯の花は気まぐれで、いつ行っても会えるわけではありません。この日は残念ながら一個も発見できませんでした。

 

日によっては浴槽がオレンジ色に染まるくらいの湯の花が出ることもあるそう。ご主人に聞いてみたところ、季節の変わり目は湯の花が出やすいとのこと。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1068mgで、陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは硫酸塩イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉となります。

 

その他、臭素ヨウ素、フッ素、ストロンチウムやリチウムなど、あまりお目にかからない成分がごく微量に含まれています。

 

鉄系の成分はゼロなのですが、なぜオレンジ色の湯の花が出るのか不思議です。