旅館大黒屋
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜15:00
○日帰り入浴料金 800円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 大岩風呂(混浴1)
櫻の湯(内湯 女1)
恵比寿の湯 (内湯露天 男1・女1)
○客室数 16室
○タオル 210円(ロゴあり)
○公式HP http://www.kashionsen.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない(平日)
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0248-36-2301
3.泉質
■源泉 元湯甲子温泉2号源泉
■泉質 単純温泉(石膏系)
■温度 43.1度
■成分総計 961mg pH7.75
4.甲子温泉について
甲子(かし)温泉の歴史は古く、室町時代の1384年。州安和尚という人がめでたい雲に誘われ、霊夢により源泉を発見したと伝えられます。ちょうどこの年が甲子(きのえね)に当たる年であったことから甲子温泉という名前がついたと言われています。
その後、江戸時代になって会津藩の浪人武士が温泉宿を開き、白河藩から湯守に任じられ庇護を受けました。白河藩主の松平定信も愛した名湯で、甲子温泉に別荘を建てたほど。その別荘は今でも大黒屋の敷地内に残っています。
湯治場として長らく愛されてきた甲子温泉に近代化の波がやってきたのは2009年。会津と白河を結ぶ悲願の甲子トンネルが開通する際に、宿は大きくリニューアル。ひなびた建物は失われ、現在ではシックで立派な建物の一件宿になっています。
5.外観・館内・お風呂
大黒屋は甲子温泉唯一の一件宿。ひなひだ感じは残っていませんが、真っ黒で重厚な建物が、かつての湯治場の雰囲気を再現しています。
場所は国道289号線の甲子トンネルの一つ前のトンネルを出てすぐに左折です。本当にトンネルを出てすぐなので、ちゃんと見ていないと、長さ4000mを超える長大トンネルにまっしぐらです。
甲子温泉はその豊富な湯量から、昭和になると麓へも引湯され、新甲子温泉ができましたが、旅館はことごとく廃業し、大黒屋のお湯を引く旅館はもうありません。
ありし日の大黒屋の写真。
帳場。ロビーもまだぴかぴかな感じがします。入浴料は1000円。
タオルは210円。立派なロゴ入り。
お風呂は名物の大岩風呂と恵比寿の湯の2箇所。
内湯露天の恵比寿の湯は宿泊者専用のため、現在は日帰り入浴で利用できません。ちなみに大岩風呂とは源泉も違うようです。
大岩風呂は混浴ですが、隣に女性専用の浴室もありますので、女性の方でも安心です。
大岩風呂までは結構な距離があります。
途中に松平定信公の別荘がちらっと見えます。
右側が恵比寿の湯ですが、日帰り入浴不可。
恵比寿の湯を過ぎると、いよいよ長い階段が始まります。
途中で外履きに履き替えます。
途中に休憩スペースもあります。
めちゃめちゃ長い。。吸い込まれそうな長さの階段を下ります。
行きは良いですが、帰りは息を切らしながら登りました。
いい運動にはなります。
長い階段を下りきるとやっと外が見えてきます。
川にかけられたこの鉄製の橋をわたります。
振り返るとこんな感じです。階段は数えたところ、全部で100段近くありました。
川の向こうにようやく大岩風呂の湯小屋が見えます。
大岩風呂の湯小屋。ここは昔のままといった趣で湯治場感があります。
お風呂入り口。大岩風呂は混浴です。宿泊すれば女性専用時間帯もあります。
大岩風呂の横には櫻の湯という、同じ源泉を引いた女性専用の内湯もあります。
大岩風呂の扉をあけると、いきなり巨大なお風呂が登場!
横幅はなんと15mもあるそう。露天風呂はないのですが、これだけ巨大な内湯だとかなりの開放感があります。
脱衣所もお風呂と一体で、簡単な目隠しで仕切られているのみ。
男女別に脱衣所が分かれてるわけでもないので、混浴と言っても女性の方にはかなりハードルが高そう。
透明度の高いお湯はまるで清流のように青白く透き通っています。
泉質は単純温泉で、無味無臭です。
源泉は鳥居が祀られた大岩から湧き出しています。
岩から直接噴出しているのかと思いましたが、よく見ると中に配管がありました。
源泉温度が43度と比較的低いため、この大きなお風呂に投入される頃には、絶妙なぬるさ加減の温度になります。
といっても「ぬるい!」という温度ではなく、じんわりあたたまり、長湯が出来る温度です。いつまで入っていたくなる温度でお風呂の上がり時に悩みます。
浴槽の深さは1.2mほどあり、結構深めです。
源泉は足元からも所々湧出しており、生まれたてほやほやの源泉をかけ流しで楽しめます。空気触れてない湧きたての温泉は、特に効能が高いと言われ、単純温泉でありながら、どっと疲れが出るほどの、しっかりとした浴感かあります。
浴槽のちょうど中央部には休むのにぴったりな大きな石が置いてあります。
これは休むための石ではなく、これをなでると子宝に恵まれるというありがたい子宝石です。
平日の日帰り入浴開始時間ちょうどに伺ったので、これだけ大きなお風呂を終始誰にも会わずに独り占め。
ぬる湯ということもあり、土日は結構混み合いますので、単独風呂を狙うなら平日がオススメ。
川の渓流音しか聞こえない最高のお風呂でした。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは961mgのため、惜しくも単純温泉です。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉になる温泉。旧泉質名では含芒硝石膏泉となる温泉です。
7.甲子温泉・新甲子温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト
日帰り入浴時間は変更になる場合があるので、事前の電話連絡をオススメします。
【甲子温泉】
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
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旅館大黒屋 | 10:00~15:00 | 800円 |
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【新甲子温泉】
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
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みやま荘 | 10:00~16:00 | 800円 | |
五峰荘 | 10:00~15:00 | 800円 |