大露天風呂の日記

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芦ノ牧温泉 大川荘 渓谷沿いの絶景棚田露天風呂に日帰り入浴

大川荘

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

○日帰り入浴時間 11:00〜15:00(受付14:00まで)

○日帰り入浴料金 1500円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数      内湯露天(男1・女1)

○客室数     110室

○タオル     フェイスタオル込み

○公式HP     https://www.ookawaso.co.jp/

○混雑度        お風呂で会った人数 3人(平日)

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

2.場所・電話番号

 

 〇住所 福島県会津若松市大戸町芦ノ牧下夕平984

〇電話番号   0242-92-2111

 

 

3.泉質

 

 

■源泉   芦ノ牧温泉綜合泉(5源泉の混合)

■泉質   カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 

      (含食塩石膏泉)

■温度                56.8度

■成分総計  1252mg      pH7.5

 

 

4.芦ノ牧温泉について

 


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芦ノ牧温泉会津若松市の南部の山間にある温泉地。

開湯は今から1200年前。奈良の大仏建立に奔走した行基聖人発見の伝説が残りますが、洪水により幾度となく地形を変えており、湯野上温泉と同様に明確な歴史はよくわかっていません。少なくとも江戸時代頃には、地元住民のみが利用する温泉だったようですが、行き着くのが困難であったことから、幻の温泉とされていました。


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その後、明治になって街道が開通すると世に知られるようになり、昭和に国道が開通すると、現在の高台の地に移転。大型旅館が林立する会津を代表する温泉地となっています。



5.外観・館内・お風呂

 


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大川荘は客室数110室で、芦ノ牧温泉最大規模を誇る旅館。国道沿いの橋から見ると圧巻で、その大きさがよくわかります。 

城のような大きな和風旅館はなかなか見ごたえがあります。

川に向かって長く伸びる階段と建物は昔のメイン露天風呂です。

 

 

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玄関側から見るとこんな感じです。


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玄関もものすごく立派。


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日帰り入浴で入るには少しビビってしまいそうな立派さですが、日帰り入浴には昔から歓迎の旅館です。


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こちらがフロント。館内に入るといい旅館の匂いがします。

ほのかなお香のかおり。さすがは芦ノ牧温泉ナンバーワンの旅館。

 

入浴料は1500円でかなり高めですが、大川荘のお風呂はとにかくすごいので、納得のお値段。


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入浴料にはフェイスタオルも含まれます。バッチリロゴ入り。

バスタオルはついていませんが、浴室にフリータオルがありますので、わざわざ借りなくてもいいと思います。


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ここ最近、大川荘を一躍有名にしたのがこのロビーの浮き舞台。

二層吹き抜けの巨大なロビーは昔からありましたが、これが鬼滅の刃に登場する無限城に似ていると突然話題に。


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この階段の感じがなんとなく似てます。

ちなみに真ん中の舞台はチェックイン時間になると、お琴の生演奏が行われ、より一層雅な和の雰囲気を演出します。

舞台でお琴の生演奏がある旅館なんて、なかなかありません。石川の加賀屋や同じ福島の八幡屋くらいじゃないでしょうか。


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大川荘にとっては棚ぼただったでしょうが、間違いなくお客さんは増えていると思います。そんな大人気の大川荘ですが、かつては経営不振で、母畑温泉の八幡屋のテコ入れを受けて再生した歴史もあります。


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お風呂はロビーと同じ階にあります。


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休憩スペース。隣りにあるのは会津べこ牛の瓶牛乳。

なぜかこの牛乳の自販機、芦ノ牧温泉のほとんどの旅館にあります。


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お風呂入口。


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広い脱衣所。


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こちらが内湯。浴槽の縁は木製です。


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カラン。


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泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。

旧泉質名では含食塩石膏泉。

ちょうどお隣の湯野上温泉を濃くした感じのお湯。

これだけの大型旅館なので、お湯は循環ろ過です。


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内湯はそんなに特徴はなく普通なのですが、大川荘の名物は露天風呂。

内湯から階段をおりていきます。


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すると!思わずうなってしまう絶景の露天風呂が登場。

こちらが大川荘名物の四季舞台たな田露天風呂。

大川の渓谷ギリギリまで迫り出して、棚田のように階段状に露天風呂が三段作られています。


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湯船に浸かれば、このようにインフィニティな絶景が氾がります。

対岸の新緑がお湯に反射して美しいです。


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四季舞台という名前の通り、四季折々の絶景が湯船から堪能できます。夏もいいですが、こちらは真冬の景色。

雪化粧した山の景色も息を呑む美しさです。

これが露天風呂から手にとるように眺められるなんてなんとも贅沢。


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一番下段のお風呂。これ以上先はリアルな崖なので、誤って落ちたりしないように、しっかりと柵が張らています。


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露天風呂も適温でした。

そこまで塩素臭などは感じなかったです。


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大川荘の名物はこれで終わりではありません。

棚田露天風呂もすばらしいのですが、低温サウナも最高の気持ちよさ。大浴場とつながっていて、このバスタオル持ってサウナへ入ります。


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こちらが男性用の低温サウナ。室内は51度前後に保たれていて、ここにバスタオルを敷いて寝ます。とするとじわじわとじっくり汗が出てきます。熱すぎ、気持ち良すぎるのでいつきても寝てしまいます。

女性用は麦飯石のサウナで、作りはほとんど一緒のようです。

この低温サウナは母畑温泉の八幡屋にも同様のものがあります。

幡屋が大川荘にテコ入れした際に、サウナも持ち込んだのでしょう。

 


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ちなみにご紹介した棚田露天風呂は昔はありませんでした。

かつては空中露天風呂という、橋から見えたあの露天風呂がメインだったのですが、こちらは現在は貸し切りの露天風呂となっていました。

 

日帰り入浴も土日は混み合いますので、一番風呂を狙うなら平日の午前中がオススメです。

 

 

まだまだあります 芦ノ牧温泉

 

【芦ノ牧温泉】日帰り入浴完全マスターガイド(温泉ソムリエのおすすめ5選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明 

 


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成分総計1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは、硫酸イオン、塩化物イオンなので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉となります。