ニュー扇屋
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 14:00〜18:00
○日帰り入浴料金 800円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○客室数 15室
○タオル 100円
○公式HP https://newougiya.com/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★☆☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 024-595-2014
3.泉質
■源泉 ニュー扇屋源泉
■泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉)
■温度 69.4度
■成分総計 2339mg pH7.04
■源泉 土湯温泉2号、15号、16号、17号混合泉
■泉質 単純温泉(芒硝系)
■温度 62.2度
■成分総計 436mg pH7.49
4.土湯温泉について
土湯温泉の起源は伝説が多く、はっきりしたことはわかっていませんが、聖徳太子の命でこの地に遣わされた秦川勝が、重病にかかった際に、夢枕に現れた聖徳太子のお告げにより発見されたと言われています。またその昔、国造りの神様である大国主命が、陸奥国視察の折に、川のほとりを鉾で突くと、霊泉が湧き出たことこら、「突き湯」と呼ばれるようになり、それがなまって土湯になったとも言われています。この話が本当なら600年代の飛鳥時代からあったことになりますが、明確に文献に現れるのは鎌倉時代1189年の吾妻鏡。少なくとも、800年以上の歴史を持つ古い温泉です。
そんな歴史ある温泉ですが、東日本大震災による物的被害と風評被害をまともに受け、震災後かなり多くの旅館が廃業しました。土湯温泉で規模が大きく有名であった観山荘と向瀧の二大旅館が廃業し、ずいぶんと寂しくなってしまいました。
5.外観・館内・お風呂
ニュー扇屋は土湯温泉の中心部に立つ六階建ての旅館。
土湯温泉は荒川沿いの狭いスペースに旅館が 密集するため、駐車場と旅館が離れているところが多いです。
駐車場に困ったら、滝の吊り橋近くのこの目立つ駐車場に停めるのが無難ですが、ここは何故かいつも満車。
土湯温泉の駐車場問題は深刻です。
どこに停めようか温泉街を車でうろうろしていると。
試しに、さきほどの吊り橋駐車場の道から山側に登ると、
ありました!
ニュー扇屋の駐車場はホテルの真裏です。
共同浴場中之湯の駐車場もこんなところに。
このあたりのスペースが扇屋の駐車場。初見だと気づかないと思います。
駐車場がホテル裏にあるため、裏口から入れるようになっています。
裏口と言っても正面玄関よりも立派です。
スリッパに履き替えて中に入ります。裏口なので誰もいません。
そういうわけで、館内は大変複雑な造りになっています。
裏口は3階で、ロビーは1階。
なので、エレベーターで1階まで降りて、受付けを行います。
何度もエレベーターを行き来するのは少しめんどくさいですが。
1階には土湯こけしが大量に陳列されています。
入浴料は800円。
タオルは1000円でロゴ付き。
受付を済ませ、再びエレベーターに乗り、男湯は4階へ行きます。
女湯は5階です。
小さめの脱衣所。扇風機が静かに回っています。
こちらがお風呂。内湯のみで露天風呂はありません。
このお宿、露天風呂は4つもありますが、全て貸切露天風呂で日帰り入浴では利用できないようです。
お湯は無色透明で臭いもありません。温度は少し熱め。
ニュー扇屋は宿の独自源泉と土湯温泉の一般的な源泉のニ種類を混ぜています。土湯温泉と一口にいっても、源泉が多く泉質もさまざま。
一見なんの変哲もないお湯です、ニュー扇屋の独自源泉は珍しい重曹泉。
重曹は肌の角質を溶かし、すべすべにする効果があります。
また保湿成分と言われるメタケイ酸も豊富なので、まさに美肌に効能が高い温泉です。この効能を活かし、温泉で作ったミストも売店に売っていました。
ニュー扇屋はワンちゃんオッケイの宿なので、湯口にもワンちゃんが鎮座。
6.温泉分析書の説明
成分総計1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。
陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。
炭酸水素ナトリウムは、カルメ焼きやお掃除に使われる重曹のことです。旧泉質名では重曹泉。
成分のほとんどは重曹で、しかも成分総計が2000mgを超える濃い温泉です。重曹泉は意外と珍しく、福島県内にはほとんどありません。
泉質名にはなりませんが、保湿力が高く天然の美肌成分と言われるメタケイ酸も100mg以上で温泉の基準をクリアするところ、こちらは143mgと比較的多く含みます。