水林亭
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜16:00
○日帰り入浴料金 500円 岩盤浴付き1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 19室
○タオル 150円
○公式HP https://suirintei.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 8人以上
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 024-984-2735
3.泉質
■源泉 黄金温泉
■泉質 2条鉱泉(鉄・メタケイ酸)
■温度 13.5度
■成分総計 335mg pH3.2
■源泉 郡山市営第1号、4号、5号、7号泉統合泉
■温度 50.4度
■成分総計 388mg pH9.18
4.磐梯熱海温泉について
磐梯海温泉は郡山市内からもアクセスの良い温泉。温泉の発見は1189年。熱海という名前は伊豆の熱海温泉と関係があり、平安時代末期にこの地の領主となった伊東市が故郷を偲んで熱海とつけたのだそう。本家の熱海温泉と区別するために磐梯熱海温泉と呼ばれています。
郡山の奥座敷として栄え、華の湯を筆頭に大型旅館が林立する賑やかな温泉街となっています。
5.外観・館内・お風呂
水林亭は磐梯熱海温泉の一番奥にある旅館。五角形の独特な建物が目を引きます。
玄関の横に囲まれた木がありますが、カブト虫がいるらしいです。
ロビー。水林亭は正確には健康温泉 水林亭という名前。
健康ランドみたいな印象的ですが、れっきとした旅館です。
入浴料は温泉のみであれば500円。 ラジウム岩盤浴を付けると1000円です。タオルは150円ですが、この日はタオルを切らしているとのことで、バスタオルを貸していただきました。
フェイスタオルが欲しかったのですが。。ご厚意なのでお借りします。
受付では常連と思われるお客さんと宿の方が楽しそうに話していました。アットホームな感じの旅館です。
お風呂は階段を降りて地下一階。
脱衣所。このときはタイミングよく誰もいませんでしたが、少しすると続々とおじいちゃんが押し寄せてきました。健康温泉というだけあって、ご高齢の方に特に人気があるようでした。
こちらが大浴場。水林亭はニ種類の源泉を使用していて、内湯は磐梯熱海温泉のオーソドックスな源泉、露天風呂は高玉金山から湧き出す鉱泉を使用していて、こちらの源泉はこの宿でしか入れません。
浴槽の上にある変な形の照明みたいなものが気になります。
泉質はアルカリ性単純温泉。無味無臭でクセはありません。単純温泉ですが、成分的には芒硝系の温泉。お湯は適温です。
浴槽中央にある謎の円形装置。なにやら、ブーンといいながら稼働していましたが、結局なんなのかわかりませんでした。きっと健康アップにつながるんだと思います。
お湯はアルカリ性ですが、ぬるぬる感やとろみは感じませんでした。
大浴場内には岩盤浴もあります。
てっきりお風呂とは別にあるものだと思っていました。
岩盤浴の料金は払っていないので使用していませんが、たぶん床がじっくり温かいんじゃないかなと思います。
でもこれじゃあ、岩盤浴の料金払ってない人も使えちゃいそうな。。
私は使ってません。
カラン。
続いて露天風呂。露天風呂と言っても景色は全くありません。
内湯とは異なる茶褐色のお湯がたたえられています。
このお湯は高玉金山から湧き出しているもの。鉄分やアルミニウムを豊富に含みます。金気臭に味も少し鉄の味。磐梯熱海で鉄の温泉に入れるとは思ってなかったので感激。と言っても鉄泉と呼べるほどの含有量はありません。
泉温の低い鉱泉を沸かしているため、お湯の温度はぬるめで、これがまた気持ち良い。ずっと入っていたくなる温度。混み合ってきたのでおじいちゃんに譲りました。
ちなみに高玉金山は磐梯温泉の近くにあった金山。
磐越道からもちらっと見えます。
高玉金山は1976年に閉山し、その後は観光施設として、トロッコで坑内めぐりや砂金採り体験できましたが、2012年頃に廃業し、現在は廃虚になっています。
この露天風呂には水林亭独自に調合した薬草も含まれています。
沖縄の長命草という薬草やグァバなどを混ぜているそう。
正直、薬草なんぞ混ぜなくても、この素晴らしい鉄の温泉だけでも十分な気もします。
が、薬草効果なのか体がじんわりと温かくなるのを感じました。この薬草はロビーでも販売していました。
6.温泉分析書の説明
【内湯】
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは388mgのため、単純温泉です。
またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.18のため、アルカリ性単純温泉になります。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、ナトリウム-硫酸塩泉になる温泉。旧泉質名では芒硝泉となる温泉です。
【露天風呂】
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が17度で冷たい鉱泉。溶存物質も335mgで1000mgに届かないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
温泉法上、メタケイ酸が50mg以上で温泉に該当しますが、こちらはメタケイ酸を52mgでギリギリ基準をクリアします。
また温泉法上、鉄が10mg以上で温泉に該当しますが、こちらは鉄を11mg含みます。
以上より、メタケイ酸と鉄の項目で温泉には該当しますが、泉質名のない温泉となります。
これは、療養泉を定義している鉱泉分析指針と、温泉法の定義が異なるためで、後者の方が広い定義になっています。このように温泉法上の温泉には該当するものの、鉱泉分析指針の療養泉には該当しないため、泉質名がつかない温泉は2条鉱泉と呼ばれます。