花月ハイランドホテル
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:30〜22:00
○日帰り入浴料金 平日800円 土日900円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天風呂(男1・女1)
○客室数 69室
○タオル フェイスタオル 150円(ロゴあり)
○公式HP http://www.kagetsu.net/
○混雑度 お風呂で会った人数 4人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 024-591-1115
3.泉質
■源泉 湯花沢3番源泉
■泉質 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉
(酸性含明礬石膏硫化水素泉)
■温度 49.1度
■成分総計 1659mg pH2.6
4.高湯温泉の歴史
高湯温泉は江戸時代の1607年の開湯の温泉。観光道路として名高い磐梯吾妻スカイラインの入り口に位置し、標高750mの高所に湧く温泉です。
高湯温泉は江戸時代の1607年の開湯の温泉。観光道路として名高い磐梯吾妻スカイラインの入り口に位置し、標高750mの高所に湧く温泉です。
古くは信夫(しのぶ)高湯と呼ばれ、山形県の蔵王温泉、白布温泉とともに奥州三高湯と呼ばれていました。幕末には戊辰戦争で官軍の温泉利用を恐れた米沢藩に火をかけられて焼失。明治時代には鬼県令と呼ばれた三島通庸により、山深い現在の地から、強引に麓の庭坂に移転させられた苦い歴史も持ちます。
庭坂への移転は13年にわたりましたが、その後、現在の位置に再び戻り、多くの湯治客を魅了してきました。写真は再移転後頃のものと思われ、高湯温泉の二大老舗旅館である吾妻屋と安達屋が写っています。手前にある大きな旅館は信夫屋という旅館で、現在は残っていません。かつての信夫屋旅館付近には現在は共同浴場のあったか湯になっています。
全国有数の硫黄の含有量とその薬効の高さから、東北の草津と呼ばれるほどの名湯です。
高湯温泉は開湯時からし、歓楽街などは全く無く、お土産物店すらありませんが、お湯の良さから、連日多くのお客さんで賑わいます。
5.外観・館内・お風呂
花月ハイランドホテルは高湯温泉で最も奥に位置するホテル。客室数69室で高湯温泉で一番大きなホテルです。三角屋根が印象的なロッジ風の本館、「ハイランドホテル」という名前があまり似合わない純和風の南館からなります。
昔は三角屋根の本館だけでしたが、いつの間にやらこんな立派な新館ができていてびっくり。
エントランスには三越の玄関ような置物がありました。
日帰り入浴にも積極的。日帰り入浴時間が短い旅館が多い高湯温泉にあって、夜22時まで入浴できる気前の良さ。
高湯温泉の良質なお湯を求めて、多くの日帰り入浴客も訪れますので、玄関には日帰り入浴専用の券売機があります。
入浴料は900円。平日はちょっぴり安くて800円。
タオルは150円でバッチリロゴ入りです。
ここでスリッパに履き替えます。
山奥とは思えないくらい結構立派なロビーです。
麓の庭坂に移転させられていた頃の高湯温泉の絵図がありました。
お風呂は2箇所あり、露天風呂と大浴場は離れています。
どちらも1階にありますが、まずは一番近い露天風呂から。
露天風呂入り口。杜(もり)の湯という名前です。
洗面台。
カラン。
ここは露天風呂ですが、よくあるお風呂だけパターンではなく、脱衣所やカランなど全て揃っていますので、大浴場に行かずともここだけで完結できます。リニューアルされたばかりのようで、ピカピカです。
こちらが露天風呂。乳白色のこれぞ温泉という色と濃厚な硫黄臭を兼ね備えたお湯。高湯温泉は万座温泉、月岡温泉に次ぐ全国3位と呼ばれる硫黄含有量を有する温泉。うち月岡温泉は少し特殊で白濁していないため、白濁の硫黄泉部門では全国2位ということになります。と言っても各旅館で源泉が異なり、硫黄の含有量も様々。一概に全国2位とは言えません。
泉質は酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉。
硫黄分の多さで有名ですが、実は酸性泉でもあります。なめると硫黄の玉子味とともに、わずかな酸味があります。
お湯は結構熱めです。個人的には高湯温泉の各旅館の中で一番熱かったような気がします。
目隠が少し邪魔ですが、空中露天風呂と銘打っているだけあって、露天風呂の外には磐梯吾妻スカイラインが走る吾妻連峰がよく見えます。
続いて大浴場へ。ピカピカの和風な廊下を奥ヘ奥へと進みます。
廊下の突き当りが大浴場です。
広い脱衣所。
ずらりと並んだ洗面台。さすが高湯温泉で一番大きいホテル。
こちらが大浴場。
緑が乳白色の美しいお湯に映えます。
花月ハイランドホテルの源泉は高湯温泉でも高濃度の硫黄の含有量が特徴。日帰り入浴可能な旅館の中では、静心山荘に次ぐ含有量。
その他に石膏分も含むお湯です。
硫黄は皮膚から吸収されやすく、血管拡張作用があるため、冷え性や高血圧症に効能があるほか、強い殺菌作用や解毒作用も有します。
痛風にも効能があるとか。
大浴場のカラン。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウム、アルミニウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉となります。
また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは81mgも含むため、含硫黄泉とつきます。この硫黄濃度は全国でもトップクラスです。
その他、水素イオンを1mg以上含むと酸性泉となりますが、こちらは2.3mg含むため、酸性泉となります。酸性泉としてはそこまで強いものではありません。
泉質名にはなりませんが、保湿力が高く天然の美肌成分と言われるメタケイ酸も100mg以上で温泉の基準をクリアするところ、こちらは185mgと比較的多く含みます。
7.高湯温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト
日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。
人気温泉地のため、日帰り入浴時間がお昼前後の短い時間の旅館が多いです。
土日は玉子湯、安達屋を中心に込み合います。
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
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旅館玉子湯 | 11:00~13:00 | 1000円 |
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安達屋旅館 | 10:00~13:00 | 1000円 |
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花月ハイランドホテル | 10:30~22:00 |
平日800円 土日900円 |
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吾妻屋 | 不可 | 不可 | |
旅館ひげの家 | 不可 | 不可 | |
静心山荘 | 10時~16時 | 700円 |
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