大露天風呂の日記

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飯豊温泉 梅花皮荘 飯豊連峰一望の黄色い温泉に日帰り入浴

梅花皮荘

日帰り入浴時間 10:90〜16:30
日帰り入浴料金 500円
露天風呂    なし
お風呂の数   内湯(男1・女1) 

タオル     130円(ロゴあり)

客室数     19室

 

源泉  1、2、3、4、5号混合源泉

泉質  ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉

    (含石膏重曹食塩泉)

温度               44.1度

成分総計  1367mg     pH6.6

 


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飯豊(いいで)温泉は約800年前にマタギによって発見された温泉。

白い熊が傷を癒やしているところから温泉を見つけたそう。

源泉は宿よりも更に上流の飯豊連峰の中腹から引湯しています。


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梅花皮荘は「かいらぎそう」と読みます。知っていなければ絶対読めません。名前は飯豊連峰の梅花皮岳から来ています。ちなみに梅花皮とは黒地に白い斑点模様の鮫の皮のことだそうです。


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宿は東北最難関と言われる飯豊連峰の目の前にあります。

なのでこんな素晴らしい絶景が拝めます。

写真中央は烏帽子岳と梅花皮岳です。飯豊本山はさらに写真左奥に位置します。山深い飯豊連峰にここまで迫れる景観はそうそうありません。


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飯豊連峰は2000m級とアルプスに比べれば標高は大したことないのですが、山容が巨大で、どこからどう登っても飯豊本山に日帰りでアタックすることはできません。


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玄関にはマタギにちなんだ熊の顔はめパネル。

入浴料は500円。


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タオルは130円という中途半端な値段ですがロゴあり。

ちなみに飯豊温泉にある川入荘と飯豊山荘の2件の宿は梅花皮荘の別館です。


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浴室は二階です。


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途中食堂を横切ります。


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浴室棟は客室棟と渡り廊下で繋がっています。


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お風呂入り口。字体がホラー。


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脱衣所。


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こちらが浴室。露天風呂はありません。

露天風呂に入りたい場合は隣りにある別館の川入荘で入れますが、別料金です。(500円)


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浴室は木製で木の少し甘い香りが漂います。

温泉自体に臭いはありません。お湯は黄色を帯びた透明です。

黄色の温泉はなかなか珍しい色です。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。

味は言われてみればしょっぱいなあくらいで、少し苦味があります。


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よく見ると赤茶色の湯の花が舞っています。

これは微量に含まれる鉄によるものです。温泉中の鉄分は中性からアルカリ性下で、炭酸水素や塩化物、硫酸イオンを含む場合に赤茶色に沈殿します。

 

源泉温度はそこまで高くはないのでお湯は少しぬるめくらい。

効能は切り傷、冷え性、末梢循環障害、うつ状態など。


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大きく取られた窓からは雄大な飯豊連峰の絶景が望めます。

残雪の飯豊連峰に黄色の温泉のコントラストがすばらしい。

 


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カランはたくさんあります。


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飯豊連峰をもっと見たくなったら、宿からすぐの樽口峠がオススメ。


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宿から見えた烏帽子岳や梅花皮岳のほか、北股岳や地神山、頼母木山(たもぎやま)、大石山なども見えます。


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御西岳(おにしだけ)から朳差岳(えぶりさしだけ)までの絶景を望めます。

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これは飯豊連峰北端の朳差岳。こちらも標高1600ほどでありながら、かなりの難易度の山です。


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【温泉分析書のみかた】

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物、炭酸水素、硫酸イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・塩化物泉。旧泉質名は含土類石膏食塩泉です。