上湯共同浴場
入浴時間 6:00〜22:00
入浴料金 200円
露天風呂 なし
お風呂の数 内湯(男1・女1)
源泉 大湯1号源泉
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
温度 53.3度
成分総計 3658mg pH1.6
蔵王温泉の起源は1900年ほど前。日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征に随行していた吉備多賀由(きびのたかゆ)が偶然発見し、矢の毒がたちまち全快したと伝えれています。神話時代の話なのでどこまでが本当かはわかりませんが、山形県最古の温泉と言われています。長らく最上高湯などと呼ばれていましたが、1950年に蔵王温泉に改称しました。
下湯共同浴場は蔵王温泉のメインストリートである高湯通りの奥にあります。おおみや旅館の目の前です。奥には酢川神社があります。
この高湯通りはかつて高湯温泉と呼ばれていた名残を残した通りで、小規模の旅館や商店が密集しています。通り沿いの側溝にはすごい量の温泉が流れていて、あちらこちらから湯気が上がる温泉らしい雰囲気となっています。
湯小屋は木造です。共同浴場に限らず蔵王温泉は強酸性の温泉のため、腐食しないようほとんどのお風呂が木造です。こちらの源泉はpH1.6で蔵王温泉では二番目の酸性度の高さ。成分量も2500mg前後が多い中3600mgもあり、こちらも蔵王温泉有数です。
また、アルミニウムと鉄の含有量は蔵王温泉随一。
特にアルミニウムは144mgも含有し、アルミニウム泉としての基準も満たします。
この素晴らしい泉質のためか、3件ある共同浴場でもここが一番混んでいました。
【温泉分析書のみかた】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸塩と塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
特殊成分として、水素イオンを1mg以上含むと酸性泉となりますが、こちらは25mg。蔵王温泉ではかなり多い方。
また硫黄分を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは13mg含み、こちらも蔵王温泉有数。以上より酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。