大露天風呂の日記

旅館大好き温泉ソムリエのブログ 日帰り入浴情報と泉質を解説します

蔵王温泉 季の里 アルミニウムたっぷりの酸性泉に日帰り入浴

季の里

日帰り入浴時間 11:00〜14:30
日帰り入浴料金 500円
露天風呂    なし
お風呂の数   内湯(男1・女1)

タオル     200円(ロゴあり)

客室数     22室

 

源泉  高見屋1号源泉・近江屋1号源泉

               海老屋源泉・海老屋山形屋源泉

               松金屋源泉・川原屋源泉

泉質  酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

温度               51.6度

成分総計  2414mg      pH2.1


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蔵王温泉の起源は1900年ほど前で山形県最古の温泉と言われます。日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征に随行していた吉備多賀由(きびのたかゆ)が偶然発見し、矢の毒がたちまち全快したと伝えれています。多賀由の名前をとって長らく高湯温泉と呼ばれていましたが、1950年に蔵王温泉と改称し、冬期はスキー客で賑わう一大温泉地となりました。蔵王温泉は福島の高湯温泉、山形の白布温泉と並び奥州三高湯と呼ばれます。


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季の里(きのさと)は蔵王温泉の中でも一番下流側に位置するホテル。

冬期の蔵王温泉の大敵である凍結したツルツル急坂などもなく、冬でも安心して行ける場所にあります。

見た目は高級和風旅館といった感じ。


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蔵王温泉は結構高めな日帰り入浴料金の所も多く、建物の感じから1000円くらいを覚悟していましたが、思いのほか安くて500円。


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タオルはロゴ入りで200円。


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浴室はホテルから少し離れたところにあるこの小屋です。

と言ってもそんなに離れているわけではなく駐車場を挟んで向かいくらい。

ホテルの建物内にもお風呂はあるのですが、こちらは温泉ではなく沸かし湯。温泉の浴室を建物からわざわざ離しているのは、蔵王温泉硫化水素や強酸性のお湯が機械を腐食させるためなのだそう。


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湯小屋の入り口には足湯があります。


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鍵などはかかっておらず、受付で入浴料を支払えば自由に入浴できます。


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木のぬくもりあふれる脱衣所。蔵王温泉は強酸性のお湯が金属を腐食させるため、こうした木造の湯小屋が多いのが特徴。どこの旅館に行ってもほとんどこうした木造のお風呂なのでぜひ注目してみてください。


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浴室は内湯のみ。いかにも外に露天風呂がありそうなんですが、フェイントです。外には出れますが何にもありません。お湯は少し熱めです。


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泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。

蔵王温泉は強酸性の温泉でかなり酸っぱい味がします。

 


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蔵王温泉は各旅館によって微妙に源泉が異なり、濁りの有無や酸性度などに違いがあります。こちらは6本もの源泉をブレンドしたお湯。

成分総計や酸性度、硫黄分は蔵王温泉の中でも平均的な数値ですが、

浴槽の底には白い湯の花が沈殿していて、入ると巻き上げられ白く白濁します。

また、アルミニウム含有量が蔵王温泉でも有数。含有量は100mgを超え、アルミニウム泉としての基準も満たします。ちなみにアルミニウム泉は殺菌効果に優れます。


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ちょっとシルキーな青白いお湯。慢性皮膚病や水虫などに特効があります。筆者も足の甲に擦り傷があったのですが、あっという間に治りました。ただし傷口にものすごく染みます。


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カランは一つのみ。旅館規模からは少し小さめな気がします。


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【温泉分析書のみかた】

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸塩と塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。

特殊成分として、水素イオンを1mg以上含むと酸性泉となりますが、こちらは8mg。蔵王温泉では低い方です。

また硫黄分を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは11mg含みます。以上より酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。