おおみや旅館
日帰り入浴時間 12:00〜14:00
日帰り入浴料金 880円
露天風呂 なし
お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
タオル 220円(ロゴあり)
客室数 32室
源泉 近江屋2号源泉
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
温度 53.3度
成分総計 2634mg pH1.9
源泉 近江屋1号源泉
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
温度 51.7度
成分総計 2375mg pH2.0
蔵王温泉の起源は1900年ほど前で山形県最古の温泉と言われます。日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征に随行していた吉備多賀由(きびのたかゆ)が偶然発見し、矢の毒がたちまち全快したと伝えれています。多賀由の名前をとって長らく高湯温泉と呼ばれていましたが、1950年に蔵王温泉と改称し、冬期はスキー客で賑わう一大温泉地となりました。
おおみや旅館は蔵王温泉の中心街の高台のどん突きにある旅館です。
上湯共同浴場の目の前にあり、宿の前には足湯もあります。
スキー客向けの洋風ホテルが多い蔵王温泉の中では珍しい純和風旅館。建物は改装されたばかりなのか近代的できれいです。
ちなみにおおみやは大宮だと思っていましたが、近江屋旅館が正しいよう。
玄関は畳敷きで黒をベースとしたシックな雰囲気。
入浴料は880円で蔵王温泉ではまあまあ普通の価格帯。
入浴時間は12時から14時までととても短いので要注意です。
浴室は玄関から徒歩1秒。
脱衣所もシックな雰囲気。細長い造り。
アメニティ類。
浴室は木をふんだんに使っていて落ち着きます。内湯は形が卵型の楕円形なので玉子湯と名付けられています。
泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
源泉かけ流しです。
蔵王温泉の特徴はなんと行っても酸性度の高さ。源泉によって微妙に異なりますが、この旅館の近江屋源泉はpH1.9です。
味は酸性泉の中でも格段に酸っぱくお酢のようなレベルです。
蔵王温泉は源泉があちこちにあり、各旅館によって使用している源泉も異なるため、濁りや泉質がそれぞれわずかに違います。
こちらの近江屋源泉は成分総計が蔵王温泉でも上位の素晴らしいお湯。
硫黄分も蔵王温泉の中では比較的多めですが、濁りはあまりなく、透明に近いお湯です。酸性度は蔵王温泉の中でも3本の指に入る高さ。
また、鉄分が一般的な蔵王温泉の源泉の2倍程度含まれているほか、アルミニウム含有量も蔵王温泉有数です。
カラン。蔵王温泉はその酸性度の高さゆえ、鏡があっという間に腐食するため、鏡がない旅館が多いです。
露天風呂。一人サイズくらい。お湯はめちゃくちゃ熱かったので入るのはパスしました。よしずで眺望はありませんが、木造の内湯とは相まっていい雰囲気を作り出しています。
【温泉分析書のみかた】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸塩と塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
特殊成分として、水素イオンを1mg以上含むと酸性泉となりますが、こちらは12mgと圧倒的。
また硫黄分を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは14mg含みます。以上より酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。