大露天風呂の日記

旅館大好き温泉ソムリエのブログ 日帰り入浴情報と泉質を解説します

岳温泉 旅籠ふじ乃 緑色の酸性泉に日帰り入浴

旅籠ふじ乃

日帰り入浴時間 11:00〜13:30(入浴は14:00まで)
日帰り入浴料金 1100円
露天風呂    あり
お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

客室数     17室

タオル     入浴料に含まれる(バスタオル・フェイスタオル)

 

源泉    元湯1の2、1の3、2の2、3の2、3の3号源泉

泉質    単純酸性泉

温度                56.7度

成分総計  632mg      pH2.54


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岳温泉安達太良山のなだらかな山麓にある高原の温泉。

その歴史は古く、室町時代の1496年に狩人によって発見されたと言われています。岳温泉は度重なる災難に遭っては何度も復興してきた

温泉。


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もともとは安達太良山頂に近い現在のくろがね温泉小屋付近にあり、陽日(ゆい)温泉と称して江戸時代には大いに賑わいますが、1825年に大規模な土砂崩れにより多数の死傷者を出して全滅。

その後、現在の岳温泉より少し北側まで引湯し、十文字岳温泉として再興しますが、これも戊辰戦争により焼き払われます。その後は現在よりも南の位置に深堀温泉として小規模に再興しますが、1903年大火により全焼します。ようやく1906年に現在の位置に岳温泉が再興され、現在に至りますが、東日本大震災で建物や風評被害を受け多くの旅館が倒産してしまいました。


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現在は11件の旅館があり、鏡ヶ池碧山亭を除く10件で日帰り入浴可能です。


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旅籠ふじ乃は岳温泉のメインストリートであるヒマラヤ大通りに面する小規模な旅館。なんでヒマラヤなのかは分かりません。。


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立派すぎる玄関アプローチからわかるとおり、こちらの旅館は岳温泉では高級な部類に入る旅館。たくさんのスイートルームがあります。


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太鼓橋を渡ります。旅籠というより大名屋敷。


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ロビー。右が受付。入浴料は1100円で岳温泉で最も高い日帰り入浴料金。


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ですが、ふかふかのバスタオルとフェイスタオルがつきます。


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館内に入ると思わずおおっと言ってしまうくらい和風の雰囲気で統一されています。ロビーには御簾があり高級感抜群。


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青い壁も良い雰囲気。金沢の武家屋敷によく見られる群青の間のよう。


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立派な盆栽。


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浴室は一階の突き当りすぐ。 
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脱衣所は市松模様


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脱衣カゴ。


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内湯は黒い壁で落ち着きがあります。


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お湯は緑色のよくな濁りがあります。岳温泉の他の旅館は透明な青緑色をしていますが、ここだけはなぜかこのような色。源泉は同じはずなのに不思議。岳温泉は酸性泉にしは珍しく、硫黄分をほとんど含まないため、硫黄の臭いはしません。なので、お風呂に入ったあと、体中が硫黄臭いなんてことはありません。


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カラン。


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浴槽の底には湯の花が沈殿していて、
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かき混ぜると濃い緑色になります。

泉質は単純酸性泉。岳温泉は標高1500mのくろがね温泉小屋付近に7箇所の源泉が点在しており、それらを集めて、そこから実に8kmにもなる日本一の長さを木管で引湯しています。


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岳温泉は源泉かけ流しです。

同じ安達太良山を泉源とする会津側の中ノ沢温泉は硫黄やアルミニウム硫酸塩を多く含む強烈な温泉ですが、岳温泉は酸性泉ながら刺激も少なく入りやすい温泉。酸性泉はその強い殺菌作用から水虫や湿疹、皮膚病に効能があります。

また、酸性泉は一般的には刺激が強いため、美肌の湯と言われることはあまりありませんが、岳温泉がお湯が揉まれてやわらく、角質を溶かす効果があるため、美肌の湯としても有名です。


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露天風呂。眺望はありません。


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細長い形をしています。露天風呂は岳温泉らしい透明な青緑色。


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酸性泉は通常、硫黄の他、アルミニウム硫酸塩や硫酸鉄を多く含む特徴がありますが、岳温泉はいずれの含有量も少なく、他の成分をあまり含まない純粋な酸性泉。これは全国的に見ても珍しいものです。味は雑味がなく酸っぱさのみ。さながらレモネードのようで、おいしいと感じくらいです。


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【温泉分析書のみかた】

溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。

こちらは746mgで単純温泉

特殊成分として水素イオンを1mg以上含みますので、単純酸性泉となります。単純温泉ですがアルミニウム硫酸塩が主成分。

岳温泉はどの旅館も源泉が同じなため、基本的にはどこも同じ成分です。