陽日の郷あづま館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜17:30(平日のみ)
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 92室
○タオル 200円(ロゴなし)
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
◯個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0243-24-2211
3.泉質
■源泉 元湯1の2、1の3、2の2、3の2、3の3号源泉
■泉質 単純酸性泉
■温度 54.5度
■成分総計 745mg pH2.5
5.外観・館内・お風呂
陽日の郷あづま館は客室数92室を誇る岳温泉最大の旅館。
岳温泉のリーダー的な存在感です。
よく使われるあづま館のアングル。ガラス張りの部分はロビー。
和風旅館とリゾートホテルをミックスしたような外観です。
左隣の大きな旅館は安達屋という老舗旅館であづま館に次ぐ規模を誇った大型旅館でしたが、2009年頃に倒産し、その後ずっと廃墟になっています。
さすが大型旅館だけあって立派なエントランス。
たくさんの提灯は二本松の提灯祭りをイメージしたものだそうです。
ロビー。照明がおしゃれ。
入浴料は1000円とお高め。日帰り入浴は昔は土日もやっていましたが、今は平日のみです。
ロビーや売店など館内の至るところに木を多く用いた落ち着いた造り。
浴室は地下一階。
広い浴場入口。現在は男女の入れ替えはやっていないそう。
手前が男性、奥が女性用の浴室。
脱衣所は意外と小ぢんまりしています。
かなり広めの内湯。間違いなく岳温泉最大級。
これだけの規模のホテルで源泉かけ流しなのだから、岳温泉の湯量の豊富さがわかります。温度は適温。
カランもすごい数です。
奥側は寝湯になっています。
入浴料が高いからか、日帰り入浴オープンと同時に行ったからか、この広い浴室を終始誰にも会わず一人で堪能できました。
泉質は単純酸性泉。岳温泉は標高1500mのくろがね温泉小屋付近に7箇所の源泉が点在しており、それらを集めて、そこから実に8kmにもなる日本一の長さを木管で引湯しています。
お湯は40分かけて上流から流れてきますが、この間にお湯がもまれまろやかになるそうです。
この木管は20m毎に点検口があり、メンテナンスのため、週に一度湯守が湯の花の掃除を行います。この清掃の日はミルキーデイと呼ばれ、落とされた湯の花でお湯が牛乳のようなに濁るそうです。
外に見える東屋が露天風呂。
内湯から露天風呂へはこのような風情あふれる通路を通ります。
向かって右側には月見の湯と名付けられた小さな陶器製のお風呂。
最初は透明に近いお湯ですが、
湯船に入ると湯の花がもくもくと舞あがり、少しだけ白濁します。
まだ誰も入っていない新鮮なお湯の証拠。
続いて東屋の露天風呂へ。
正方形の湯船に温泉がかけ流しにされています。
同じ安達太良山を泉源とする会津側の中ノ沢温泉は硫黄やアルミニウム硫酸塩を多く含む強烈な温泉ですが、岳温泉は酸性泉ながら刺激も少なく入りやすい温泉。酸性泉はその強い殺菌作用から水虫や湿疹、皮膚病に効能があります。
木のすのこがとても気持ちよく、なんだか落ち着きます。
露天風呂から見た月見風呂方向。
岳温泉は酸性泉にしては珍しく硫黄分をほとんど含まないため、硫黄臭はあまりありません。
酸性泉は通常、硫黄の他、アルミニウム硫酸塩や硫酸鉄を多く含む特徴がありますが、岳温泉はいずれの含有量も少なく、他の成分をあまり含まない純粋な酸性泉。これは全国的に見ても珍しいものです。味は雑味がなく酸っぱさのみ。さながらレモネードのようで、おいしいと感じくらいです。
まだまだあります 岳温泉
【岳温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ10選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。
こちらは746mgで単純温泉。
特殊成分として水素イオンを1mg以上含みますので、単純酸性泉となります。単純温泉ですがアルミニウム硫酸塩が主成分。