大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

かみのやま温泉 月岡ホテル 上山城外濠跡にそびえる大型旅館で日帰り入浴

月岡ホテル

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

〇日帰り入浴時間 8:00〜21:00 清掃12:00〜13:00
〇日帰り入浴料金 1000円
〇露天風呂    なし
〇お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

〇タオル     入浴料に含まれる(ロゴあり)

〇客室数     104室

〇公式HP               https://tsukioka.co.jp/

○混雑度     お風呂でった人数 1人

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

 

2.場所・電話番号

〇住所  山形県上山市新湯1-33

〇電話番号   023ー672-1212

 

 

 

3.泉質

 

■源泉  上山地区1号・2号・3号源泉

■泉質  ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

    (含石膏食塩泉)

■温度          62.8度

■成分総計 2389mg      pH7.6

 

4.上山温泉について

 


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上山(かみのやま)温泉は室町時代の1458年の開湯。長崎の高僧月秀上人が沼地で足の傷を癒やしている鶴を見つけ、湧き出る霊泉を囲い湯治場を作ったのが始まり。その由来から、かつては鶴脛(つるはぎ)温泉と言われていました。

 

上山温泉は場所の違いから、正確には湯町、新湯、十日町、葉山、河崎、高松の6つの温泉の総称ですが、各温泉毎に泉質が異なるわけではなく一般的にはあまり区別されていません。源泉は上山温泉と葉山温泉の2系統がありますが成分はほとんど同じ

 

5.外観・館内・お風呂

 


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月岡ホテルは上山温泉の中心街をなす新湯(しんゆ)温泉と呼ばれるエリアにある旅館。

徳川家光治世の正保元年(1644)の創業。もとは南陽市の赤湯温泉の旅館でしたが、後に上山温泉へ移転。400年に近い歴史があります。

月岡という名前は上山城の別名の月岡城から。ホテルは上山城の外濠跡に建てられています。


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新湯温泉は大型旅館がひしめき合うエリアですが、月岡ホテルはその中でも最大規模。上山温泉全体でも古窯に次ぐ大きさです。


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ですが、新湯温泉も旅館の廃業が相次ぎ空洞化が問題となっています。月岡ホテルの隣にぴったりくっついて建っていた村尾旅館も建物の老朽化に端を発し、そのまま廃業したようです。村尾旅館は月岡ホテルに次ぐ規模を誇り、皇室御用達だった名旅館。早く再建して欲しいものです。


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新湯温泉の大型旅館はコロナで日帰り入浴休止の旅館も多く、月岡ホテルは貴重な存在。


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玄関前には山形県のキャラクターであるきてけろ君がキャリーケースを持ってお出迎え。山形県の形をしていてます。


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大型旅館らしく立派なロビー。入浴料は1000円となかなかお高めですが、タオル付き。


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月岡ホテルのマーク。上山温泉の由来にちなんでの鶴でしょう。


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建物は中庭を取り囲むようにコの字型に配置されています。

客室棟は北の丸という棟と本丸という棟のふたつ。

中庭から正面に見えるのは鉄筋9階建ての北の丸。

館内探検で調査してみたところ、北の丸はあまり使用していないような感じでした。


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こちらは本丸。鉄筋6階建。客室は本丸をメインとして利用しているよう。


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浴室は北の丸の一階。長い廊下を進みます。


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ロビー階は実は2階にあたります。


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浴室は階段を降りて一階。


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浴室入口。暗い感じですが夜ではありません。一階は半地下みたいな感じなので常に暗い。右がらふらんすの湯、左がさくらんぼの湯。時間によって男女入れ替え。入れ替えは深夜と12時〜13時の間で切り替わります。


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ご丁寧に入れ替えカレンダー。らふらんすの湯とさくらんぼの湯は露天風呂の大きさが少し違うくらいで大差はありません。


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まずはらふらんすの湯から。


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脱衣所も大型旅館らしく広大です。


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ひょうたん型の内湯。らふらんすの湯という名前はこの形から後付でつけたような感じです。カランも充実。


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泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名は含石膏食塩泉。

お湯は適温。循環ですがほんの少しだけ塩味があります。大型旅館にありがちなあからさまな塩素臭はありませんでした。


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露天風呂。中庭に面しているため、客室から見えないようがっつりとすだれで囲まれています。なので眺望はありません。


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続いてさくらんぼの湯。らふらんすの湯より少しだけ小さめ。


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アメニティ類も充実。


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浴槽は露天風呂への通路を境にして2つあります。

さくらんぼに見えなくもないですが、なかなか強引な名前の付け方。


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カランも充実の数。


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お湯は適温。内湯は循環の塩素消毒あり。


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露天風呂はらふらんすの湯に比べて小さめ。

ここの浴槽だけは源泉かけ流しとのことでした。

お湯はなかなか熱め。


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こちらも中庭に面しているため、客室から見えないように囲いがされており、眺望はありません。

 

月岡ホテルは8:00〜21:00までと遅くまで日帰り入浴を受け付けてくれます。露天風呂からの眺望は望めませんが、大型旅館ならではの充実した設備が魅力。

 

まだまだあります かみのやま温泉

 

【かみのやま温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのおすすめ7選)成分量ランキング - 大露天風呂の日記

 

 

 

6.温泉分析書の説明

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物と硫酸イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となります。食塩と石膏の温泉です。