ホテル平左エ門
1.外観・館内・お風呂
〇日帰り入浴時間 10:30〜14:00
〇日帰り入浴料金 500円
〇露天風呂 あり
〇お風呂の数 内湯露天(女1)
内湯(男1)露天(男1)
〇タオル 150円(ロゴなし)
〇公式HP https://heizaemon.jp/#modal_1
〇混雑度 ほとんど誰にも会わない
〇個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0250-47-2321
3.泉質
■源泉 咲花温泉6号
■泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(硫黄型)
(含石膏-食塩硫黄泉)
■温度 48.3度
■成分総計 1028mg pH7.8
4.咲花温泉について
咲花温泉は新潟市内から車で30分ほどの阿賀野川沿いにある温泉。
温泉の歴史は意外と浅く、1954年に河畔に湯の花が舞っているのが発見されたことから。湯の花にちなみもともとのこの地の地名だった「先鼻」を「咲花」と変え現在にいたります。同じ新潟市からアクセスの良い月岡温泉や岩室温泉は大型旅館が立ち並び一大温泉地となっていますが、咲花温泉は山を後ろにした河畔にあり、土地もあまりなかったせいか大型旅館の進出はなく、小規模〜中規模の旅館が立ち並びます。現在7件の旅館があり、全ての旅館で日帰り入浴可能です。
5.外観・館内・お風呂
ホテル平左エ門は咲花温泉の中程に位置する小規模な旅館。
ひらざえもんではなく、ホテルへいざえもんです。
ロビー。
受付で入浴料600円を払います。タオルは150円。
咲花温泉は温泉街をあげて日帰り入浴を行っており、各旅館でこのような湯めぐり手形を購入できます。手形は一個1500円で7件の旅館のうち3件に入浴可能です。ただ、各旅館の入浴可能時間や金額が書いていないのは少し使い勝手が悪いのと、3件のみなのでそこまでお得ではありません。
浴室は廊下の突き当りを一度左へ。
その後、長い廊下を進んだ先にあります。正面からは小さな旅館に見えますが奥行きはかなりあります。
途中の休憩所。
いろりの宿と銘打っているだけあって、本物の囲炉裏。
ちなみに各客室にも当然のように囲炉裏があります。
浴室入口。女性用の内湯と露天風呂は繋がっていますが、男性用の内湯と露天風呂は繋がっていないので、一度着替える必要があります。
まずは男性用の内湯。脱衣所。ドライヤーあり。
脱衣カゴはザルです。新潟らしい?
内湯。半円形の湯船が美しい。窓越しに阿賀野川が見えます。
シャワー、シャンプー、ボディソープあり。
咲花温泉はエメラルドグリーンの大変珍しいお湯。
エメラルドグリーンの温泉は全国的には岩手県の国見温泉や長野県の熊の湯温泉などが有名ですが、新潟県には咲花、月岡、岩室と三箇所もあります。
このお湯は最初からエメラルド色ではなく、空気に触れて時間がたつとメロンソーダのような鮮やかな緑色に変わります。
湯船のお湯を洗面器で汲むとわずかに緑色になっているのがわかります。
緑色の正体はいまだ不明な部分も多いですが、金属カチオン(カルシウムやマグネシウムなどの陽イオン)と硫黄の合体ワザによるものも考えられています。
泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
食塩を含みますがしょっぱさはなく、舐めるのわずかな金属味のあとに硫黄の味がします。
続いて露天風呂。が、この日はボイラーの調子が悪く入れないとのことで、代わりに女性用の露天風呂に貸切で入れていただきました。
女性用の露天風呂は内湯とは繋がっています。大きさは男湯の1.5倍くらいの大きさ。男湯にはなかった仕切りが中央にあり、右側が少しぬるめ、左側が少し熱めとなっています。
内湯から露天風呂はこのようなすのこの廊下を通ります。
女性用の露天風呂は木製です。入れなかった男性用の露天風呂は岩風呂です。露天風呂からは阿賀野川と、国道49号線、磐越自動車道が見渡せる絶景です。特に磐越道の車の流れが手にとるように見えて面白い。露天風呂も硫黄の臭いはするのですが、内湯のような鮮やかな緑色ではありませんでした。
ちなみに男湯の岩風呂の露天風呂はこんな感じ。
(以前に伺った際の写真)
日帰り入浴は14時までと短め。コロナの影響により休業や、日帰り入浴を行っていない日も多くあるので事前に電話で確認してからのほうがよいと思います。
まだまだあります 咲花温泉
【咲花温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能な旅館5件全て入ったので紹介します!(含食塩石膏硫黄泉) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
成分総計1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは、塩素イオン、硫酸イオンなので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となります。
この温泉は特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を31mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。
硫黄分を遊離硫化水素として含むと白濁することが多いですが、こちらは硫化水素イオンが大半を占めるため、白濁はしていません。