大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

塩原温泉郷 古町温泉 上会津屋 古文書だらけな旅館で日帰り入浴

会津

 

1.入浴時間・料金・混雑度

○日帰り入浴時間 16:00〜20:00
○日帰り入浴料金 700円(湯巡り手形で400円)
○露天風呂    あり
○お風呂の数   男1・女1
○タオル     200円(ロゴなし)

○客室数     18室

〇公式HP     http://www.kamiaizuya.com/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

2.場所・電話番号

〇住所   栃木県那須塩原市塩原745

〇電話番号     0287-32-2734

 

3.泉質

■源泉    上会津屋源泉

■泉質    ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉

      (含土類-食塩泉)

■温度                65.1度

■成分総計  1990mg     pH 6.44

 

4.塩原温泉郷について


f:id:zenigame1:20220127193814j:image

 

塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(古町、門前、福渡、塩釜、畑下、大網、新湯、元湯、中塩原、上塩原、塩ノ湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があり、泉質も様々。30件を超える旅館があり、まさに温泉天国。かつてはこれに「甘湯、須巻、袖が沢」の3温泉が加わっていましたが、旅館が全てなくなり、現在は消滅しています。


f:id:zenigame1:20220131000112j:image

 

塩原温泉郷は日帰り入浴も比較的に積極的に行っており、旅館共同組合の湯めぐり手形を購入すれば、なんと半額で各旅館の日帰り入浴が可能です。

塩原で日帰り入浴する際のマストアイテムで、塩原もの語り館や各旅館で購入可能です。

 

戦前の古町温泉(絵葉書個人所有)

古町温泉は塩原温泉郷の中でも中心に位置しており、箒川沿いに旅館が点在しています。安土桃山時代には既に温泉の開発がなされていたと言われ、塩原温泉郷の中心として栄えてきました。旅館数は塩原温泉郷で最大です。

戦前の写真にも現在も残る上会津屋などが写っている他、多くの旅館が立ち並んでいます。戦前は田んぼであった写真上部付近は現在は国道が開通。

国道沿いに新しく作られた旅館も古町温泉として数えられます。

 


f:id:zenigame1:20220127201336j:image

古町温泉や門前温泉の界隈は塩原名物とて焼き(どら焼きクレープ)のお店も集まっていますので、ちょっとボリューミーですが、湯上がりのスイーツに良いかもしれません。写真は今井屋のとて焼き。皮はどら焼きみたいな感じで、まんじゅうが突き刺さってますので、結構お腹いっぱいになります。

 

 

 

5.外観・館内・お風呂



f:id:zenigame1:20220127195327j:image

 

会津屋は古町温泉の中でも、江戸時代から続く老舗旅館。

外観はこんな感じです。塩原温泉郷の中心街の道路に面しており、塩原もの語り館の真横。場所はわかりやすいです。和モダンが印象的な建物です。


f:id:zenigame1:20220127185919j:image 

ちなみに向かいにある似たような名前の会津屋さんはこちらの旅館とはまったくの無関係。日帰り入浴もやってませんので要注意です。まぎらわしい。

 


f:id:zenigame1:20220127195523j:image

入り口も老舗らしく重厚感があります。

左側の看板には「凌霜隊脇本陣」と書いてます。

こちらのお宿は戊辰戦争の際に現在の岐阜県郡上藩の凌霜隊(りょうそうたい)が宿泊したそうです。会津藩小山田隊の本陣にもなった由緒正しき旅館とのこと。


f:id:zenigame1:20220127190633j:image

玄関の長いアプローチを進むとようやく玄関。


f:id:zenigame1:20220127195634j:image

 

湯めぐり手形持参なので入浴料は半額の400円を払います。

老舗らしくお座敷のようなフロント。



f:id:zenigame1:20220127195727j:image

タオルはロゴなしです。残念。。

 

f:id:zenigame1:20220127190820j:image

お風呂はフロントからすぐ。この暖簾をくぐります。


f:id:zenigame1:20220127191153j:image

のれんをくぐると長い廊下に続きます。

この廊下沿いには、上会津屋の歴史を物語る資料の数々が展示されていました。


f:id:zenigame1:20220127190926j:image 

これは明治時代の上会津屋の写真。うーん趣ありますね。

こんな感じの建物に、戊辰戦争に参戦した隊士の方が宿泊したんでしょうか。


f:id:zenigame1:20220127191131j:image

江戸時代の古文書もたくさん置かれていました。興味のある方は帳場までお申し込みくださいとありました。申込みしたら説明とかしてくれるのかもしれません。 


f:id:zenigame1:20220127191337j:image

驚いたのは貴重な古文書を直接手に取って読めること。

触っていいなんて驚きです。かろうじて読めた変死一件?物騒な事件でもあったんでしょうか?


f:id:zenigame1:20220127191423j:image 

死体請証文之事

 

f:id:zenigame1:20220127193027j:image

こちら明治の地租改正の時の地券。


f:id:zenigame1:20220127191816j:image

お風呂は一度また外に出ます。 

 

f:id:zenigame1:20220127191903j:image 

 

このドアの向こうがお風呂になります。 

大名屋敷のような重厚感溢れるドア。

 

f:id:zenigame1:20220127191941j:image

 

お風呂は侘(わび)の湯と寂(さび)の湯の2つがあります。このときは右の寂の湯が女性で、侘の湯が男性でした。この旅館で有名なのは寂の湯のほうです。

なんとお風呂に茶室がついてるそうです。入りたかった。。

 

f:id:zenigame1:20220127193133j:image


f:id:zenigame1:20220127193101j:image

待ち合い室には難易度高めな暇つぶしセットもあります。

 

f:id:zenigame1:20220127192204j:image

ピンクの暖簾なので一瞬迷いましたがこちらが男湯。

 

f:id:zenigame1:20220127192253j:image

脱衣所はとても清潔感があります。ドライヤー等完備です。

 

f:id:zenigame1:20220127192328j:image

ロッカーには木の名前が書いてありました。


f:id:zenigame1:20220127192359j:image

 

内湯はこんな感じです。

お湯があんまり溜まってないように見えますが、本来の営業時間の16時ちょっと前に入れていただいたので文句は全然ありません。

シャワー、シャンプー、ボディソープ類完備。


f:id:zenigame1:20220127192538j:image

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。

ですが舐めてもあまりしょっぱくはなく、無味無臭に近いです。

湯口には温泉の白い析出物がびっしり。お湯は少し熱めです。

 

f:id:zenigame1:20220127192735j:image

お風呂も少し城郭風。

f:id:zenigame1:20220127192904j:image

 

露天風呂は小さめです。すぐ外側が駐車場のため、眺望はありません。

木造の浴槽でした。お湯はまだ張りたてで、少なめでしたので、寝湯のようにして楽しみました。

 

塩原に多い塩化物泉ですが、あまりべとつき等はなくさらさらしたお湯の印象でした。


f:id:zenigame1:20220629194850j:image

 

 

ちなみに玄関には飲泉所があります。たまご臭はせず、わずかに石膏のようなちょっと焦げた感じの臭いがしました。味は可もなく不可もなく。そんなにくせのあるお味ではないので抵抗なく飲めます。

 

日帰り入浴時間は16時からと比較的に遅めのスタートですが、誰にも合わずゆっくり歴史あるお湯を堪能できました。

 

6.温泉分析書の説明


f:id:zenigame1:20220629204945j:image

 

成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。旧泉質名では含土類-食塩泉。

 

ここまではまあまあよくある泉質ですが、特筆すべきはメタケイ酸の量!メタケイ酸は天然の保湿成分といわれ、きめの細かい美肌つくるとされています。これを50mg以上含有すると温泉の定義に該当しますが、ここの源泉はメタケイ酸をなんと232mgも含みます。これは塩原温泉郷では3番目の含有量。

 

7.塩原温泉郷の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前に電話確認をおススメします。

 

旅館名 時間 料金 紹介記事
ホテルニュー塩原 11:00~20:00 1000円

塩原温泉郷 門前温泉 ホテルニュー塩原 人気マンガ読み放題の旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

光雲閣 14:00~16:00 800円

塩原温泉郷 門前温泉 光雲閣 大岩露天風呂に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

八汐荘 15:00~19:00 700円  
塩原山荘 不可    
民宿本陣 不可    
ホテルフォレスタ 不可    
山口屋旅館 不可    
常盤ホテル 休止中    
会津 16:00~20:00 700円

塩原温泉郷 古町温泉 上会津屋 古文書だらけな旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

会津 休止中    
満寿家 15:00~18:00  

塩原温泉郷 古町温泉 満寿屋 感激のおもてなし旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

ホテルニューもみぢ 休止中    
伊藤園ホテル塩原 休止中    
東や 11:00~15:00 500円

塩原温泉郷 古町温泉 東や 山を登るワイルド露天風呂に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

ホテルおおるり

13:00~17:00 500円

塩原温泉郷 古町温泉 ホテルおおるり 三箇所のお風呂巡りができる旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

やまなみ荘 休止中    
静観荘古山 不可    
ますだや 休止中    
ゆとりろ那須塩原

15:00~18:00

平日のみ

   
おやど小梅や 不可    
ぬりや 14:30~17:00 500円

塩原温泉郷 畑下温泉 ぬりや 圧巻の箸置きコレクションの宿で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

清琴楼 要確認 500円

塩原温泉郷 畑下温泉 清琴楼 文豪も愛した老舗旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

湯の花荘 不可    
恵山

10:00~15:00

要予約

800円  
彩つむぎ 休止中    
塩原湧花庵 不可    
丸屋旅館 不可    
松楓楼松屋 休止中    
かもしか荘 14:30~21:00 1480円  
かんぽの宿塩原 10:30~14:30 600円

塩原温泉郷 福渡温泉 かんぽの宿塩原 黄金色に輝く食塩泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

湯守田中屋 不可    
柏屋旅館

11:00~14:00

平日のみ

要予約

900円

塩原温泉郷 塩ノ湯温泉 柏屋旅館 独特すぎる廃墟なお風呂で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

明賀屋本館 休止中    
赤沢温泉旅館 9:00~21:00 600円

塩原温泉郷 中塩原温泉 赤沢温泉旅館 もはや猫カフェな旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

梅川荘 14:30~20:00 800円

塩原温泉郷 中塩原温泉 梅川荘 お琴が流れるキレイ系旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

松の井荘 要確認 700円  
ガストホフ夢木香

10:00~15:00

1人不可

2000円

貸切

 
離れの宿楓音 不可    
四季味亭ふじや 不可    
まじま荘 10:00~17:00 500円

上塩原温泉 まじま荘 塩原随一の食塩泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

たちばな家 不可    
和楽遊苑 休止中    
大出館 10:00~14:00 600円

塩原温泉郷 元湯温泉 大出館 超希少な真っ黒硫黄泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

ゑびす屋 10:10~13:30 500円

塩原温泉郷 元湯温泉 ゑびすや 5分毎に噴き出す!2色の硫黄泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

元泉館 8:00~20:00 800円

塩原温泉郷 元湯温泉 元泉館 日によって色が変わる!不思議な硫黄泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

湯荘白樺 10:00~16:00 500円

塩原温泉郷 新湯温泉 湯荘白樺 超希少!泥パックができる温泉で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

渓雲閣 12:00~15:00 1000円

塩原温泉郷 新湯温泉 渓雲閣 たぬきだらけの旅館で日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

奥塩原高原ホテル 12:00~14:30 800円

塩原温泉郷 新湯温泉 奥塩原高原ホテル 焦げ臭いまろやか硫黄泉に日帰り入浴 - 大露天風呂の日記

下藤屋 休止中