大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

那須湯本温泉 小鹿の湯 ミニ鹿の湯のような湯小屋で日帰り入浴

小鹿の湯

 

1.入浴時間・料金・混雑度

○日帰り入浴時間 9:00〜20:00

○日帰り入浴料金 500円

○露天風呂    あり

○お風呂の数   1箇所

○タオル     200円(ロゴあり)

○混雑度     お風呂で会った人数  10人以上

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号

〇住所   栃木県那須郡那須町湯本77

〇電話番号 0287-76-2333

 

 

3.泉質

■源泉    鹿の湯 行人の湯混合泉

■泉質    単純酸性硫黄泉(硫化水素型)

■温度                57.2度

■成分総計  899mg     pH 2.59

 

4.那須湯本温泉の歴史


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那須湯本温泉は茶臼岳の麓に湧く名湯。

今から約1400年前の奈良時代に発見された古い温泉です。

長い歴史の中で源頼朝日蓮松尾芭蕉など数々の著名人もこの温泉につかったと言われています。


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江戸時代には湯治で栄えましたが、度重なる大火や山崩れなどにより、川沿いから現在の高台の位置に移転しました。

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谷沿いにびっしりと旅館が並ぶ戦前の那須湯本温泉の様子。写真右奥にある大きな旅館は現在の松川屋那須高原ホテル。

風情ある木造旅館が並ぶ温泉街でしたが、第二次世界大戦中に、米軍による硫黄鉱山への空襲の巻き沿いを受けて焼失。昔からの木造旅館は、温泉街から少し離れていて焼失を免れた雲海閣を残すのみとなりました。


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現在は小規模な旅館が通り沿いに軒を連ね、共同浴場の鹿の湯を中心に温泉街を形成しています。

 

5.外観・館内・お風呂


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小鹿の湯は那須湯本温泉の中程にあるはなやホテルの日帰り入浴施設です。はなやホテルは現在は宿泊営業は行っておらず、日帰り入浴専門で営業しています。

 

駐車場は那須街道沿いに3台分くらいありますが、大体いつも埋まっていますので、裏側にある大きな駐車場に停めたほうが無難です。

 


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小鹿の湯の入口。

玄関をの門くぐってすぐ左側が温泉の入口。


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まずは一番奥にある受付で入浴料500円を払います。受付には「初めての方にはおすすめしません」と張り紙が。えっ どういうことでしょう?

 


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タオルは200円で買えます。ばっちりロゴ入りです。

脱衣所は広めですが、ドライヤーはありません。


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こちらが内湯。

木造の湯小屋がなんともいい雰囲気です。

那須湯本温泉で一番有名な共同浴場の鹿の湯から名前をとっていますが、さながらミニ鹿の湯もといった感じでしょうか。

 

ちなみに鹿の湯は浴槽が6つもあり、41、42、43、44、46、48度と温度とに仕切られています。

 

浴槽のつくりりは那須湯本ではーソドックスなスタイルで、浴槽が2つ。右側が熱めのお湯です。

 

泉質は単純酸性硫黄温泉。酸性泉は青みがかった白色に濁ることが多いですが、こちらは真っ白でシルキーな感じのする硫黄泉です。

 


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続いて露天風呂。

露天はこじんまりしていて二人分くらいのサイズ。

眺望はありませんが、那須湯本で露天風呂に入れるのは珍しいので有り難いことです。ちなみに那須湯本で露天風呂に入れる旅館は松川屋と清水屋のみ。他の旅館は内湯しかありません。


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シャワーはありますが、シャンプーやボディソープはありません。

受付で50円で買えます。

 

 

温泉は鹿の湯と同じで、鹿の湯と行人の湯の混合泉です。

旅館山快と全く同じ成分です。

 

ちなみに同じ源泉ですが、喜久屋、清水屋、雲海閣、中藤屋さんは微妙に成分が異なり、この4件のほうが少し濃い目です。

 

小鹿の湯はそこそこ有名なのか、いつも少し混んでいるイメージです。朝早くから営業していて夜も遅くまでやっているので、結構混み合います。

 

 

まだまだあります 那須湯本温泉

 

【那須湯本温泉を入りつくせ!】日帰り入浴OKな旅館8件現地レポまとめ(単純酸性硫黄泉) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。

こちらは843mgでかなり惜しい!

単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。

もし1000mgを超えていればカルシウム-硫酸泉(石膏泉)となる温泉です。なので石膏が主成分の単純温泉と言えます。

 

また、特殊成分として水素イオンが1mg以上で酸性泉となりますが、

こちらは4mg含むため酸性泉です。

 

その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは56mgもあります。硫黄分は全て遊離硫化水素(ガス成分)として含んでいるのも特徴的。

 

合わせて単純酸性硫黄温泉となります。