大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

那須湯本温泉 中藤屋旅館 二つの温度のヒノキ風呂に日帰り入浴

中藤屋旅館

 

1.入浴時間・料金・混雑度

〇日帰り入浴時間 11:00〜15:00

〇日帰り入浴料金 600円

〇露天風呂    なし

〇お風呂の数   1箇所

〇タオル     200円(ロゴなし)

〇客室数     10室

〇公式HP     https://nakafujiya.com/#modal_2

〇混雑度      ほとんど誰にも会わない

〇個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号

〇住所  栃木県那須郡那須町湯本274

〇電話番号   0287-76-2705

 

3.泉質

源泉    鹿の湯 行人の湯混合泉

泉質    単純酸性硫黄泉(硫化水素型)

温度                53.7度

成分総計  1,064mg     pH 2.36

 

4.那須湯本温泉の歴史



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那須湯本温泉は茶臼岳の麓に湧く名湯。

今から約1400年前の奈良時代に発見された古い温泉です。

長い歴史の中で源頼朝日蓮松尾芭蕉など数々の著名人もこの温泉につかったと言われています。

 

 

戦前の那須湯本温泉(絵葉書個人所有)


谷沿いにびっしりと旅館が並ぶ戦前の那須湯本温泉の様子。写真右奥にある大きな旅館は現在の松川屋那須高原ホテル。

江戸時代には湯治で栄えましたが、度重なる大火や山崩れなどにより、川沿いから現在の高台の位置に移転しました。

風情ある木造旅館が並ぶ温泉街でしたが、第二次世界大戦中に、米軍による硫黄鉱山への空襲の巻き沿いを受けて焼失。昔からの木造旅館は、温泉街から少し離れていて焼失を免れた雲海閣を残すのみとなりました。

現在は小規模な旅館が通り沿いに軒を連ね、共同浴場の鹿の湯を中心に温泉街を形成しています。


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この鹿の湯は那須湯本の代名詞と言える存在で、風情ある湯小屋に温度の異なる多数の湯船があることで有名ですが、週末ともなると大混雑します。

 

大混雑のわざわざ鹿の湯に入らなくても、実は那須湯本温泉は7件の旅館全てで日帰り入浴が可能です。なかなか全旅館で日帰り入浴可能という温泉街はありません。

 

鹿の湯はいつも混んでいますが、旅館ならほぼ誰にも会わずに同じ源泉にゆっくり入れます。

 

5.外観・館内・お風呂


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中藤屋は那須湯本温泉の中ほどにある旅館。那須湯本の旅館は基本的に那須街道沿いに張り付くようにして建っています。


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宿の前には駐車スペースが一台分しかなく、停める場所がちょっとわかりにくいです。。中藤屋の隣にある鹿の湯源泉分湯場の広いスペースに停めるのが無難だと思います。

 

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鹿の湯の分湯場。

ここから那須湯本の各旅館に鹿の湯源泉が給湯されています。

なので基本的にどこの旅館も泉質は同じです。


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鹿の湯源泉がどのように引湯されているか解説がありました。


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貯湯槽は写真では草津温泉のミニ湯畑のような雰囲気がありますが、小屋の中なのでよく見えませんでした。


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ロビーはこじんまりしています。コロナ対策も厳しくやられており、しっかり検温されて記帳もします。


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受付で入浴料600円を払いお風呂へ。タオルは200円で買えますがロゴはありません。少し厚手でいいタオルです。


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浴室はロビーのすぐ横にあります。


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脱衣所。ドライヤーあり。


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お風呂は内湯のみで露天風呂はありません。

 

那須湯本でオーソドックスな2つ浴槽の浴槽が並ぶタイプです。左側が熱めのお湯になっています。

こちらは檜風呂ですが、温泉の硫黄の臭いが強烈で、ヒノキの香りは感じられません。

 


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お湯は那須湯本温泉の他の旅館と同じで、鹿の湯と行人の湯の混合泉ですが、味に苦味はなくレモネードのようなまろやかな酸っぱさを感じます。


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泉質は単純酸性硫黄泉です。那須湯本温泉は栃木県では唯一の酸性泉です。濃い温泉に見えますが、硫黄分以外の成分は少ない温泉です。

 

 

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。

こちらは975mgでかなり惜しい!

単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。

もし1000mgを超えていればカルシウム-硫酸泉(石膏泉)となる温泉です。なので石膏が主成分の単純温泉と言えます。

 

また、特殊成分として水素イオンが1mg以上で酸性泉、

総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となります。

こちらは水素イオンを4mg、総硫黄を88mg含みますので、合わせて単純酸性硫黄泉となります。

 

硫黄分は全て遊離硫化水素(ガス成分)として含んでいるのも特徴的。

 

 

7.那須湯本温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

那須湯本温泉は全旅館で余すことなく日帰り入浴可能。

時間も18時頃までと割と遅くまで受け付けてくれるところが多いです。

 

旅館名 時間 料金 紹介記事
松川屋那須高原ホテル 14:00~20:00 1200円


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現地レポ

雲海閣 9:00~20:00 400円


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現地レポ

旅館山快 10:30~14:00 600円


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現地レポ

旅館清水屋 10:30~19:00 800円


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現地レポ

喜久屋旅館 10:30~19:00 500円


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現地レポ

中藤屋旅館 11:00~15:00 600円


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現地レポ

あさか荘 8:00~20:00 500円


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現地レポ

小鹿の湯 9:00~20:00 500円


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現地レポ