大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

那須湯本温泉 雲海閣 ボロボロ旅館の極上湯に日帰り入浴

雲海閣

 

1.入浴時間・料金・混雑度

○日帰り入浴時間 9:00〜20:00
○日帰り入浴料金 400円
○露天風呂    なし
○お風呂の数   硫黄泉内湯(男1・女1)

         明礬泉内湯(貸切1)
○タオル     なし

○客室数     8室

○公式HP     なし

○混雑度     お風呂で会った人数 2人

○個人的オススメ度  ★★★★★

 

2.場所・電話番号

〇住所  栃木県那須郡那須町湯本33

〇場所       0287-76-2016

 

3.泉質

■源泉    鹿の湯 行人の湯混合泉

■泉質    単純酸性硫黄泉(硫化水素型) 

■温度                53.7度

■成分総計  1064mg      pH2.36

 

4.那須湯本温泉について


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那須湯本温泉は茶臼岳の麓に湧く名湯。

今から約1400年前の奈良時代に発見された古い温泉です。

長い歴史の中で源頼朝日蓮松尾芭蕉など数々の著名人もこの温泉につかったと言われています。

江戸時代には湯治で栄えましたが、度重なる大火や山崩れなどにより、川沿いから現在の高台の位置に移転しました。

風情ある木造旅館が並ぶ温泉街でしたが、第二次世界大戦中に、米軍による空襲を受けて焼失。昔からの木造旅館は、温泉街から少し離れていて焼失を免れた雲海閣を残すのみとなりました。

 


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現在は小規模な旅館が通り沿いに軒を連ね、共同浴場の鹿の湯を中心に温泉街を形成しています。

 

この鹿の湯は那須湯本の代名詞と言える存在で、風情ある湯小屋に温度の異なる多数の湯船があることで有名ですが、週末ともなると大混雑します。

 

大混雑のわざわざ鹿の湯に入らなくても、実は那須湯本温泉は7件の旅館全てで日帰り入浴が可能です。なかなか全旅館で日帰り入浴可能という温泉街はありません。

 

5.外観・館内・お風呂


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雲海閣は那須湯本温泉でも知る人ぞ知る人気旅館。

那須湯本への空襲の際に焼失を免れた唯一の旅館。

 

素泊まり専門の旅館ですが、そのボロボロの建物と、最高の温泉で廃墟マニアと温泉マニアをひきつけてやまない個性的な温泉です。

 

湯本温泉の他の旅館が那須街道沿いにあるのに対し、雲海閣は少し登った崖の上にあります。初見だとかなりわかりにくい。。営業してるのか少し不安になります。

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ちなみに那須湯本にはかつて老松温泉旅館という雲海閣を上回る最強のボロ旅館がありましたが、数年前に惜しまれつつ廃業しています。

こちらに比べれば雲海閣のボロさは大したことありません。

 

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玄関を入ると立派な書が飾られています。雲海閣!


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受付に行くとと誰もいません。。。

というかいないことの方が多いです。


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入浴料は400円です。那須湯本でもかなり安い方の料金。

受付に誰もいない場合は、書き置きのとおり、入浴料400円を番台に置くだけオッケイです。

誰も出てきませんでしたが、人の気配はありました。

確実に奥の部屋からは格ゲーの音が。。

 


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受付はこんな感じかなり雑然としています。

こんな無造作に料金が置かれていますが、防犯面は大丈夫なんでしょうか? 


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一応アメニティ類も売っています。

浴室にボディーソープやシャンプーはないので、必要であればここで100円で購入可能です。


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雲海閣は温泉好きには当然有名ですが、廃虚マニアの間でも名の知れた存在です。どんな建物なのか気になりますが、受付周りの客室は

古いですが、そこそこ綺麗そうな感じでした。


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建物は斜面に沿って建っていて、玄関があるのは斜面の上の部分。

お風呂は下に位置します。

 

ここで、右側のドアを開けて下りたくなりますが間違いです。

通路の正面が下へ降りる階段です。


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お風呂へはこの長い階段を下っていきます。このあたりから、ボロ旅館としての片鱗がでてきました。


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階段の途中でコンクリートのトンネルを通りますが、ここのくたびれ方が気合入っています。コンクリートの壁はボロボロに剥がれて、まさに廃虚に潜入したような気持ちになります。ちょっと怖さを感じるくらいでした。

 

硫黄の臭気でここまでボロボロになったのか、単純に古いだけかはわかりません。天井はかなり低めですので要注意。

ここを夜一人で通るのは心理的にちょっとキツイかも知れません。


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トンネルをくぐると、木造の長い長い階段が現れます。

こちらもいたるところに隙間が空いていて、今にも崩れそうです。

しかも階段は結構急。


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階段を下りきると、ようやく男女別の内湯に到着。


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興味本位で廊下の奥まで行ってみると、障子が無惨なことに。。

当たり前ですが、こちらは今は客室としては使っていないようです。


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お風呂は階段下から直結です。ドアはなくのれんのみ。

 

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ドライヤーや洗面台といったものはありません。

昔ながらの湯治場といった雰囲気です。


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お風呂は内湯のみ。浴槽は木製で趣があります。

硫黄泉と木の湯船は最高の組み合わせだと思います。

 

浴槽は那須湯本のオーソドックスなスタイルである2つの浴槽に分かれるタイプ。右側が少しぬるめ、左側があつめのお湯です。


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泉質は単純酸性硫黄温泉。

単純とつくだけあって、硫黄分以外の成分はあまり含まれていません。

 

ここのお湯は湯本の他の旅館と同じ鹿の湯・行人の湯混合泉ですが、鮮度が良いのかどこよりも硫黄臭が濃いような気がします。

味もわずかな苦味と強烈な酸っぱさで酸性泉であることがよくわかります。

 

温泉マニア垂涎なのも納得です。入浴客が少ない分、鮮度は鹿の湯よりもいいんじゃないでしょうか。


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ちなみ雲海閣には、このお風呂以外に明礬泉(みょうばん)のお風呂も持っています。明礬泉に入れるのは那須湯本でもここだけ。

洗面台は見事に朽ちていました。

この時は貸し切り利用中で入れませんでした。。

その後、リベンジで再訪したのですが、今度はお湯が抜かれていて入れず。現在はこちらのお風呂はあまりお湯を張らないのかもしれません。


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ちなみに雲海閣を玄関の反対側、斜面下側の那須街道側から見るとこんな感じです。崖沿いにへばりつくように立っているのがよくわかります。


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あの急な階段も見えます。


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帰りに猫ちゃん発見。

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。

こちらは975mgでかなり惜しい!

単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。

もし1000mgを超えていればカルシウム-硫酸泉(石膏泉)となる温泉です。なので石膏が主成分の単純温泉と言えます。

 

また、特殊成分として水素イオンが1mg以上で酸性泉となりますが、

こちらは4mg含むため酸性泉です。

 

その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは88mgもあります。一般的に100mgを超えると、全国でも有数の硫黄濃度と言われますので、那須湯本温泉の硫黄がいかに豊富かわかります。

 

硫黄分は全て遊離硫化水素(ガス成分)として含んでいるのも特徴的。

 

合わせて単純酸性硫黄温泉となります。

 

7.那須湯本温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

 

旅館名 時間 料金 紹介記事
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雲海閣 9:00~20:00 400円

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旅館山快 10:30~14:00 600円

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旅館清水屋 10:30~19:00 800円

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喜久屋旅館 10:30~19:00 500円

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中藤屋旅館 11:00~15:00 600円

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あさか荘 8:00~20:00 500円

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小鹿の湯 9:00~20:00 500円

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